2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。レースは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、実質一度もトップを譲ることのなく完勝。自分初のモナコでの勝利、ホンダF1にとっては1992年のアイルトン・セナ以来となるモナコ制覇となり、両方のチャンピオンシップで首位に浮上した。
1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「モナコGPを勝つことができてとてもうれしく思う。難しいサーキットだし、トラブルなく週末を終える必要があるので、チーム全体、そしてもちろんホンダも合わせて、みんなで成し遂げたことにとても満足している。僕は自分の目の前のレースにフォーカスし、クリーンにスタートを切ることだけを心掛けた。もちろんすべてをコントロールできていたように思えるけど、あれだけ長い間集中をしてレースをするのは最も難しい。レースを大きくリードしてリラックスしているときこそミスをしがちなので、自分自身に目の前の状況にフォーカスし続けるように言い聞かせていた。後ろにいたライバルが僕とのギャップを詰めようとしたときにはいつもすぐに反応してその差を維持できていたので、ペースは悪くなかったと思う。ここでは表彰台に上がったこともなかったけど、初のポディウムが優勝となったので、過去のここでのレースが少し報われた。バクーに目を向けると、メルセデスが一番のライバルになると思う。彼らは一般的なコースではとても速い。チャンピオンシップをリードしているけど、もちろんこれが最後まで続けばと思う。一番重要なのはタイトルなので、はしゃいでいるわけにはいかない。ただ、今はファクトリーと現場の全員に感謝と、僕らはモナコGPを制したのだから、それを楽しもう、と伝えたいと思う」2位:カルロス・サインツ(フェラーリ)「フェラーリで最初の表彰台は素晴らしい気分だ。特にモナコでだし、絶対に忘れないだろう! チャンスがあるのは分っていたし、今週はポディウムを取るペースもあった。レース運びも完璧だった。それでもシャルルとチームのことを考えるとほろ苦い感じはある。サーキットとマラネロにいる全員が、競争力を高め、トップに戻るために信じられないほどの努力している。今日は2台そろって戦えなかったのはとても残念だ。僕の方は、スタート位置からすると最大の力を出した結果だと思うし、もちろん2位で満足だ。まだ最後までステップまであと一歩だとみんながそう思っているけど、このようなプッシュし続けていけば、思ったよりも早くそこに行けるのは間違いないだろう。フォルツァ・フェラーリ!」3位:ランド・ノリス(マクラーレン)「素晴らしい。モナコで表彰台だ! かなり信じられないようなことだし、今週末にこんなことが起こるなんて想像もしていなかったので、スーパーハッピーだ。今週末、チームが達成したことを誇りに思う。いい前進ができた。僕たちにはまだやるべきことがある。これで休めるわけではない。でも、またトロフィーを獲得して、多くのポイントを取れたことは本当に素晴らしいことだ。チーム全体とファクトリーのみんなのすべての仕事に心から感謝している。それが成果を挙げている。この結果が、さらに努力し、改善を続けるためのモチベーションになったらうれしい」4位:セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)「今日はチームにとって最高の一日になった。マックスの活躍がとてもうれしい。彼は大きな仕事をやり遂げ、僕らは両方のチャンピオンシップをリードすることになった。チームの戦略は素晴らしく、レース中のコミュニケーションも最高だった。僕らはタイヤをセーブして、必要なときに使ったことがカギだった。前方のマシンの前に出て4番手に上がるために、2~3周は予選並みのラップをした。ランド(ノリス/マクラーレン)にもかなり近づいたけど、彼はタイヤが残っていたので、明らかなチャンスはなかった。この先の長い戦いを見据えて、ポイント獲得がチームにとって重要だと考えた。近年のマシンは車幅がかなり広くなっているのでモナコではこのような展開になってしまいるけど、それも仕方ない。土曜の苦戦のダメージを最小限に留めることができたし、予選でのマシンにも自信が増している。僕らは厳しい競争の中で勝利を争っていくことになるので、日曜のレースで結果が出せていることに満足している」5位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)「今日は5位に満足しているし、2台がポイントを獲得できたのはチームにとって素晴らしいことだ。この結果はピットウオールの優れた意思決定と重要なときにマシンに良いペースがあったおかげだ。ピットストップまでの2周がレースにとって重要になることは分かっていたし、ベストを過ぎたタイヤで良いラップタイムを刻むことができた。それが違いを生んだ。ピットレーンから出たときはとてもタイトだった。(ピエール)ガスリーがとても僅差だということは分かっていた。カジノスクエアまでの丘でホイール・トゥ・ホイールのレースをするのは簡単ではなかったけど、僕たちはそのドラッグレースに勝った。彼は手を引かなければならなかった。ストリートサーキットは常に予期せぬ事態を引き起こす可能性があるし、今日、僕たちはその挑戦に立ち向かった」6位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)「とても長いレースだった。ルイス(ハミルトン/メルセデス)を後方に従えて戦うのは簡単ではなかった。一つもミスはできず、自分のレースに集中しなければならなかったけど、大いに楽しんだ。6位で終えるというのはいいことで、結果は喜ぶべきものだし、シーズンここまでのベストパフォーマンスになったと思う。最初のスティントではマシンの感触がとてもよかったけど、ハードタイヤに交換してからは苦しんだ。何度かルイスに脅かされる場面があったけど、それでも前をキープできて満足している。今日は正しい戦略を採ったと思う。ルイスのピットストップに対応して僕らも入ったけど、その作戦があまりうまくいかなかった。セブ(セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン)とわずかな差で並んで丘を駆け上がったけど、彼がその位置にいることに驚いたし、僕らのタイヤの間には指一本分の隙間しかなかったかもしれない。でも、素晴らしいバトルだった。今日のマシンパフォーマンスはよかったけど、もっと上を目指せたはずで、今日戦ったマシンと比べて、改善すべき部分がある...
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