2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPの金曜フリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。F1初開催となるムジェロ・サーキットだが、メルセデスの2台が上位に位置し、それ以降のマシンが拮抗するというこれまでの状況とあまりに変わりはなかった。ストレートのような高速サーキットが連続するムジェロはフィジカル的に厳しいレースになるとドライバーは口を揃える。
1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「今日はとても楽しかった。すべてのラップを楽しんだ。序盤のセクションの高速シケインと第2セクターは素晴らしいし、そこでのマシンの感触もとても良かった。1回目のセッションではアンダーステアに苦しんだし、2回目のセッションでもまだ場所によってそう感じることもあったけど、改善はしていた。マシン側もドライバー側ももっとラップタイムを見つけられると思う。このトラックは間違いなく体力的に厳しいコースだ。レースディスタンスを走ってみなければその影響は正確には分からないけど、すでに今日それを感じたし、日曜日はみんなにとってタフなレースになるだろう。エラーの余地もほとんどないので、とても過酷だ。それが本来あるべき姿だと思う」2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「このトラックはかなり強烈だと言わざるを得ない。かなり速く、チャレンジングだし、この体験は素晴らしい。大好きだ! ここでは遊んでいる時間はないし、これまでに走ってきた中でも最も体力的に厳しいトラックの1つだ。今日は限界までプッシュしてみたけど、改善できる点はいくつかある。最終セクターはほぼ解決できたけど、セクター1とセクター1はバルテリ(ボッタス)とマックス(フェルスタッペン)がかなり速かったし、確実にもっと改善できる。だから、変更すべき点があるし、今夜は研究するつもりだ。明日に向けて改善できることを願っている。タイヤはとても強力だとたし、挙動も良かった。でも、特に6、7、8、9の高速セクションでケアするのは難しくなるだろう」3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「マシンの状態もよくムジェロでの1日目をいい形で終えられた。バランスの調整はまだ必要だけど、メルセデスとの差も少なく、全体的に満足している。アラビアータ1と2をはじめ高速コーナーが多く、走っていて本当に楽しいサーキットだ。今日は問題なかったけど、身体能力が要求されるコースなので、暑い中での59周の決勝は簡単ではないだろう。チャレンジは好きなので、文句は言わずに楽しみたいと思う。タイヤにとっては厳しいコースになりそうなので、明日以降注視したいと思う。低速コーナーがなく流れるように走れるこのタイプのコースが好きなので、さらに走行を重ねていくことを楽しみにしている」4番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「走るのが楽しいサーキットで、いい一日になった。ノリス選手のケースでも見られたように、非常に高速で少しのミスが命取りになるトラックだけど、ドライバーとしてはそれゆえに楽しいということも言える。非常にエネルギーを消費するサーキットで、ターン1から15のすべてのコーナーでマシンの感触が異なる。ターン8から9は特に体力が要求され、首にGもかかるけど、そんな中でのドライビングを楽しんでいる。マシンのバランス面で改善点はあるけど、苦しんだモンツァに比べて、いいパフォーマンスを発揮できていると思う。タイヤは高温の中でも持ちそうなので、ソフトタイヤのパフォーマンスは悪くなさそうだ。ただ、決勝では何回かタイヤ交換が必要になるのではと思っている」5番手:ダニエル・リカルド(ルノー)「ムジェロで走るのは本当に楽しい。1周だけでも楽しいけど、ロングランでも通常であればもっとスピードが落ちるはずだけど、常に高速だし、抑える必要がない。ターン8と9は重い燃料でほぼ全開なので、速いし、気を抜けない。今日はそれをかなりうまくやれたと思う。午前中はいくつか改善すべき点があったけど、午後のセッションではそれを克服できた。両方のマシンが好調だと思う。タイムシート上でも悪くないし、予選であの位置につけることができればうれしいね」 6番手:エステバン・オコン(ルノー)「チームにとってまずまずな1日だった。全員にとって新しいトラックだし、僕も初めてだ。ムジェロをドライブするのは最高の気分だ。期待を裏切らなかった! 昨日トラックを歩いた時にドライブするには最高と思っていた。僕たちドライバーにとって素晴らしいチャレンジだし、体力的にもタイヤにもタフなレースになるだろう。明日に向けて引き出せるパフォーマンスが十分にある。僕にとっては今年これまででベストな金曜日かもしれない」7番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)「このトラックを走るのは楽しい。ミスをする余地がないのでとても楽しい。ここのランオフはトラックとかなり近いので、ドライバーにプレッシャーがかかる。そうあるべきだ! マシンの感触は良い。今日はレースペースにより集中した。キミ(ライコネン)との接触は残念だったけどね。ピットレーンを出る時に他のマシンを確認するのはとても難しいし、トラックに合流するための角度も難しい。キミが近くにいるのは分かっていたけど、車間距離を見極めるのはとても難しいし、残念ながら彼を避けることができなかった。今週末にこの狭いサーキットがトリッキーになることを示したと思うし、トラックポジションがかなり重要になることも分かっている。日曜日にポイント争いができるポジションにつけるようにまずは予選で良い結果を出す必要がある」 8番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)「両セッションをトップ10内でフィニッシュでき、いい一日になった。高速コーナーが多く、F1マシンで走ると本当に楽しいサーキットだった。マシンの状態には100%満足しているわけではないので、明日はもっとパフォーマンスを引き出せるようにセッティングを変更していきたいと思う」9番手:キミ・ライコネン(アルファロメオ)「ムジェロでまた走れてうれしい。ここは20年前に僕が初めてF1マシンに乗ったトラックだ。もちろん、当時のテスト初日が終わった時と比べて今の方が首の調子がずっと良くなっているのは確かだ! トラックの感触は同じだ。いくつかの縁石を除ければそれほど変わっていない。難しいサーキットなので、初めて来たときは、参考として使えるデータがないので、セットアップを見つけるのは難しい。いろいろな意味で...
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