2019年のF1世界選手権 第20戦 ブラジルGPのフリー走行1回目が11月15日(金)にサンパウロのインテルラゴス・サーキットで行われた。トップタイムは1分09秒217をマークしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。2番手にも0.0271秒差でチームメイトのシャルル・ルクレールが続き、エンジン関連で疑惑の目を向けられているフェラーリが1-2体制で初日を終了した。
1番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「クルマはまずまずだったけど、天候の影響で簡単な一日ではなかった。あまり一貫した走行ができなかった。クルマに必要なものはわかったと思うので、そこから取り組み、改善できると期待している。きっとできると思うし、そうしなければならない。僕のペースは長めの走行よりシングルラップの方が良かった。もっとグリップが必要だけど、見つけるのは簡単ではない。それでもクルマのバランスはもう少し調整できるし、ロングランも良くなるはずだ。ここからもう一歩前進できると確信しているけど、過去2戦の感じからするとレースは難しくなるかもしれない。今は自分たちの仕事に集中して、残りの週末をもっといい形にしなければならない。そうすれば明日と日曜日がどうなるかわかるだろう」2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「予選ペースは良さそうだけど、レースペースを改善するためにはまだやるべき仕事がある。今日はウェットコンディションでフリー走行をする機会があった良かったし、FP1ではできるだけすぐに出ていこうとした。明日と日曜日はかなり暖かくなりそうなので、このコンディションはあまり参考にならないだろうけど、僕たちにペースがあることがわかってよかった。まだ改善の余地はあると思うので、今夜はそこに取り組みたい。グリッド降格ペナルティを受けると知りながら予選に臨むことになるけど、僕のアプローチは変わらない。最大限にプッシュして、可能な限りベストなスタートティングポジションを確保するつもりだ」3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「難しい天候の中のセッションとなり、なかなか安定しない一日だった。今日のコースコンディションと気温が、土日に予報されているものと大きく違ったため、今日のタイムはあまり参考にならないかもしれない。マシンに問題なく走行できたことはポジティブだが、改善できる部分は常にあるはずだ。今日はいいレースウイークの初日となり、明日の予選に向けていいベース作りができた。トップ3はとても僅差なので、明日のトラックコンディションや路面温度にそれぞれがどう対応できるかが、カギとなりそうだ。残りのレースウイークのコンディションがウエットでもドライでも、十分に戦える自信がある」4番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「天候によってFP1の走行は少し妥協を強いられたけど、週末の予報はもう少し良くなりそうだ。午前中はシステムチェックをするために数周しただけだった。FP2のコンディションはずっと良くなり、午後は良いプログラムができた。データ取りのためにハードタイヤでスタートしたけど、グリーンな路面だとあのコンパウンドはトリッキーだった。ソフトタイヤに交換したらクルマの挙動がかなり変わり、グリップレベルに関して良い前進ができた。速いラップで少しトラフィックがあったし、上位のタイムはかなり僅差なので、順位表で示されているよりも実際は僕たちはもっと競争力があると思う。フェラーリとレッドブルはとても強そうだ。でも、僕たちもそこに食い込んでいるはずだし、良い戦いを期待している」 5番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「路面がウエットだった最初のセッションではほとんど走らなかった。午後のセッションはスムーズにいき、最初からすぐに良いベースラインを得られていた。セッション中の短い時間にいくつかの調整を行っただけだし、今夜はそれを改善するための作業を行っていく。予選前にそれを正すためのセッションは2回しかないのでかなり重要になるし、少しコンパクトにして、もう少し正確に変更を施していく必要がある。でも、滑り出しは良かったので、このままうまくいくはずだ」 6番手:ケビン・マグヌッセン(ハース)「まずまず良い金曜日だったんじゃないかな。FP2では軽い燃料で走って6番手だ。シーズン全体で見てもほぼベストに近い。少なくともモナコ以降ではベストだと思う。今日はとても寒かったけど、日曜日は寒くなさそうだ。寒いコンディションは僕たちの助けになるので、それがちょっと残念だ。雲に覆われたままで路面温度が少し低くなってくれることを願っている。間違いなく僕たちの助けになるからね。でも、どうなろうとやってみるつもりだ。ミッドフィールド全体が0.5秒以内でとてもタイトだ。僕は6番手だけど、16番手までたったの0.4秒しか違わない」7番手:ダニエル・リカルド(ルノー)今日はウエット走行から始まったけど、正直、とても役に立つと思う。このマシンでは雨の中であまり走り込めていないので、その点で少し学べたのは良かった。午後のスタートはハードタイヤを履いて涼しいコンディションだったので、グリップがまったくなく、かなり難しかった。その後、ソフトを履いて少しタイムを見い出せたので、そこはポジティブだ。ロングランも問題なさそうだし、いい感じだと思う」 8番手:キミ・ライコネン(アルファロメオ)「チャレンジングなコンディションだったけど、週末の始まり方としてはポジティブだった。フリー走行とは言え、トップ10に入れたのはよいことだ。セットアップに関してはやるべきことがまだあるけど、改善を続けて、明日どうなるか様子を見よう。いつものようにここでは予選がタイトになる。1周があまりに短いので、0.1秒でポジションが大きく変わってくる。上位に入りたければ、アタックを完璧にまとめる必要がある。明日のコンディションを待つ必要があるけど、僕たちは戦えるはずだ」9番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)「今日は悪くなかったと思う。FP1は難しいウエットコンディションで、クラッシュで終えることは理想的ではなかったけど、ダメージも少なく、あまり大きなミスではなかった。コースの中で一番してはいけない場所でブレーキミスをしてしまった。チームがFP2に走行できるよう、修復に努めてくれたし、FP2の開始時に使用したハードタイヤではいい手応えを感じることができた。ただ、ソフトタイヤに変更した際にフラットスポットを作ってしまい、それ以上タイムを伸ばすこ...
全文を読む