2019年のF1世界選手権 第18戦 メキシコGPの決勝レースが10月27日(日)にメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた。優勝はルイス・ハミルトン。4番グリッドからスタートしたハミルトンは、24周目にピットインする1ストップ戦略が奏功。今季10勝目、通算83勝目を挙げた。バルテリ・ボッタスの結果により、ドライバーズ選手権は次戦以降に持ち越された。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「今日は驚きの結果だ。かなり前からここでは苦戦していたし、今週末はとても難しくなるだろうと予想してここに来た。本当に守勢に立たされることになると思っていたけど、僕たちはまじめに取り組み、ハードワークを続け、最終的にすべてがまとまった。今日の最初の数コーナーはクレージーだった。スタートで芝の上に押し出され、マックスにぶつけられた。そのあとは巻き返すのが簡単ではなかった。フロアの大半がなくなったので、リアエンドが大きくふらついていたし、自分のドライビングを本当に変えなければならなかった。チームは戦略で素晴らしい仕事をしてくれた。かなり早くピットインしたので、正直、早すぎたのかもしれないと思ったけど、最終的にはうまく行った。今日はファンのために結果を出したかった。ドライバーズパレード中にも応援してくれていたので、良いパフォーマンスを見せたかった。だから、勝てたことに感謝している」2位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「今日はそれほど間違ったことはしていない。レース序盤にルイス(ハミルトン)がピットインしたことを考えれば、ハードタイヤがあれほど長く持つとは思わなかっただけだ。彼はリスクを取り、それが成功した。僕たちに関しては、両方の戦略を試した。シャルル(ルクレール)は2ストップ、僕は1ストップだったが、最終結果を見ると、どちらも良かったことがわかる。金曜日はグレイニングがひどかったが、今日は全くなかったことも違いを生んだ。それがリスクをとることを決めたチームを助けた。もちろん、僕たちはこの結果に満足していない。フロントローからスタートすれば、チームとして優勝を期待するものだ。終盤の周回では、優勝を狙うためのスピードが欠けていた。ルイスとバルテリにとってはすべてが有利に働いたし、おそらく僕たちはやや不運だった」3位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「昨日のクラッシュ後のマシンの状態と、6番手からスタートしたことを考えれば、今日は本当に良い一日だった。スタートは難しかったけど、そのあとはとても強力なレースができた。タイヤを労わって第1スティントをかなり延ばすことができたことでいくつかのチャンスが生まれた。セバスチャンにプレッシャーをかけようとしたけど、最終的に彼と僕との差ではオーバーテイクできなかったと思う。僕たちは結果を最大化したし、マシンを修理してくれたメカニックからレースのために素晴らしい計画を立ててくれたストラテジストまでチーム全体が結果を出した。全員が本当によい仕事をした。昨日はレッドブルとフェラーリが優勢だったけど、今年の僕たちは日曜日に本当に強い。最終的に日曜日が重要な日だ。僕たちは前戦でコンストラクターズチャンピオンシップで優勝したけど、今日の結果はこのチームがまだハングリーであることを証明している。本当に嬉しいし、今日はブラックリーとブリックスワースの全員の努力が報われた」4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「ポールポジションからスタートしたのに1位でフィニッシュできないレースはいつだってがっかりする。レース序盤はうまくいったし、最初のスティントでトップにとどまることができた。アレックス(アルボン)をカバーしようとして早めにピットインして、2ストップ戦略が確定した。最初のピットインの後でレースはとてもトリッキーになった。第2スティントは難しく、先行マシンに近づくたびにオーバーヒートに苦しんだし、オーバーテイクができなかった。最終的に残念な結果だけど、今日のレースから得るものがあるとすると、マシンに乗っている僕からもっとチームにフィードバックして、一緒に最適な判断ができるようにすることだと思う」5位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)「今日のレースは楽しめたので、悪くはない一戦だった。ペースにおいては今シーズンでベストと言えるぐらいのレースで、トップ集団からもそう離れた場所ではなかった。スタート直後は3番手につけることができ、表彰台圏内にいることにとても興奮した。トップ集団で戦えたことはうれしかったが、残念ながらライバルの1ストップ作戦のほうがうまくはまったようだ。僕たちに1ストップ作戦を採れるほどのペースやタイヤの持ちが残っていたかどうかは確かでなく、2ストップの戦略を採るしかなかった。最初のピットストップ後、サインツの後ろでコースへ復帰したときが特に、トラフィックから抜け出すのに時間がかかってしまった。しかし、ここはトラフィックから抜け出しオーバーテイクするポイントがいくつもあるコースだとは思う。チームのみんなはこのレースで最速のピット作業をしてくれたので、結果に繋げることができたのだと思う。彼らにとって多忙なレースウイークになったはずなので、これから結果でお返しをしていきたいと思う。順調に成長できていると感じているので、総合的な自分のパフォーマンスには満足している。ラップタイムもだんだん速くなってきているので、残り3レースでさらに速さを追求して頑張りたいと思う」6位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「僕たちのマシンで今日の6位という結果は望んでいたものではないが、今日起こったさまざまな状況を考えると、いいレースができたと思う。スタートはうまくいったが、ルイス(ハミルトン)はフェラーリ勢に追いやられて芝生の近くまで行ってしまい、スピードを失っていたのだと思う。彼はターン1の外側からコースへ戻ってきて、ターン2でのディフェンスでかなり深い位置まで行ったので、僕は彼を避けようとして芝生へ飛び出してしまった。バルテリ(ボッタス)をオーバーテイクした際に接触を受けてリアタイヤがパンクし、そこからほぼ一周かけてピットへ戻った。その後は1ストップで走りきらざるを得ず、66周を走行することになったので、とても遅いラップとなった。ペースもマシンもよかったので結果は残念だが、今日の出来事を考えれば、6位という結果は悪くないと思う」7位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)「僕とチー...