2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPの決勝レースが9月8日(日)にモンツァ・サーキットで行われた。優勝はフェラーリのシャルル・ルクレール。ポールポジションからスタートしたルクレールは、ルイス・ハミルトン、続いてバルテリ・ボッタスからレースを通して激しいプレッシャーを受けるも両者を抑え込み、自身2勝目となる2連勝。ティフォシの大歓声のなかでフェラーリに今季2勝目をもたらした。
1位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「レース中、レース後、表彰台で感じた気持ちを言い表す言葉が見つからない。キャリアを通じて経験したより10倍以上も強い感情だ。とても特別だった。いつもはレース週末を迎えても優勝のことなんて考えない。がんばって最高の仕事をしていれば結果がついてくると自分に言い聞かせている。でも、正直なところ、今週末ここモンツァでティフォシからの応援を見ていると、優勝のことしか考えられなくなった。そして実際に優勝したのでとても嬉しい。エキサイティングなレースだった。最初のスティントはしっかりコントロールされていたが、第2スティントは差が縮まってきたので後続マシンに集中せざるを得なくなり、僕がやや劣勢に立たされた。とても難しかったし、大きなプレッシャーを感じていた。チーム全体のハードワークに感謝したい。彼らがいなければ何もできなかった。セブは残念だった。彼には間違いなく僕と一緒に表彰台に立てるポテンシャルがあった。今後の数戦に向けて、集中やモチベーションを続けなくてはならない。そうすれば結果もついてくるだろう」2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「最後の数周はシャルルに仕掛けられるように近づくためにあらゆることを試した。でも、今週末のフェラーリはストレートでとても速かったので、十分に近づくのが難しかった。できる限り激しく攻めたが、近づくたびにフロントがロックアップするようになった。優勝できなかったのは残念だが、今日の僕たちのパフォーマンスには実際かなり期待が持てた。シーズン中で最も難しいレースのひとつになると予想していたモンツァだったが、実際フェラーリに挑戦することができたので、その事を確認できてよかった。その点からで言えば、全体的によいレースだったし、ポジティブな気持ちでイタリアを離れることができると思う。データ上では、今後のレースはもう少し僕たちに有利になるはずなので、今後数週間はフェラーリやレッドブルとバトルするのを楽しみにしている」3位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「シャルル、おめでとう。バルテリと僕からのプレッシャーを考えれば、彼は素晴らしい仕事をした。フェラーリはストレートでとても速かったので、離されないようにするのは難しかった。今日は僕たちの日ではなかったと思う。あれほど接近して他のマシンを追いかけながら、先頭に立つことができないのはがっかりするものだ。でも、最終的に僕たちはコンストラクターズ選手権で大量ポイントを獲得してイタリアを離れることができる。最終的にそれが重要だ。次のレースが楽なものになるとは考えてはいない。来週はファクトリーに行って、いつもと同じプロセスをこなし、マシンの改善方法やレース週末の手順を見直していく。僕自身もシンガポールではもっと良い仕事をしたい。個人的には、フェラーリ、レッドブル、僕たちでのバトルを楽しんでいるし、これからも続いてほしい」4位:ダニエル・リカルド(ルノー)「今日のような日を待っていた。モンツァでの僕のベストリザルトに並ぶし、ルノーでそれをできたのが素晴らしい。前方でバトルをしているのを見て、多くのポイントを獲得するチャンスがあると思った。自分にとってもチームにとっても本当にうれしい。パワーサーキットで、チームがF1に戻ってきて以来のベストリザルトとなる4位と5位になれたのはルノーと彼らのハードワークにふさわしい結果だ。レースペースはとても良くかったし、チームへのご褒美だ。今年待ち望んでいた結果だ。大満足だよ!」 5位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)「この結果はとてもうれしい。このような形でフィニッシュするのは気分がいいし、残りの7戦に向けて勢いがつけられることを願っている。ここまで厳しい結果や難しい時期が続く辛いシーズンだったので、チームにとって価値ある結果だ。みんなのハードワークへのご褒美だ。僕にとってはシンプルなレースだった。良いスタートを切って2台オーバーテイクして、良いポジションをキープできた。そこからはミスをせずに冷静にそれを維持するだけだった。最後にプレッシャーを受けたけど、何とかしのぐことができた。ほとんどが静かで、かつコントロールできたレースだった。ダニエルが目の前だったし、チームとしても非常に良い結果だ!」 6位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)「レースは予定していた通りとはならなかったが、いくつかポジティブな部分もあった。チームにとって簡単なサーキットではなかったうえに、予選では不運に見舞われた週末だった。レースではスタートがうまくいかず、後方から追い上げなければいけない序盤になった。残念ながらストレートでオーバーテイクできるほどのスピードはなかったので、コーナーでバトルを仕掛けなければならなかった。なので、サイドバイサイドの接近戦が多く、グリップを失うことにつながってしまったようだ。そのあと、コースオフをしたことにより、5秒ペナルティーを受けることとなった。しかし、レースペースが改善され、(前戦の)スパから大きく前進できたように感じているので満足している。次戦のシンガポールは、さらに多くのダウンフォースが必要で、多くのコーナーがあるサーキットなので、よりよいレースができることを期待している。もっと自分のポテンシャルを発揮できる自信があるので、次戦以降にも期待したい」7位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)「今日も良い結果が出せたし、重要なポイントを獲得できた。特に予選での問題など、レースに至るまで困難な週末だったけど、素晴らしいリカバリーができた。チームの強力な戦略や良いタイミングで入ったバーチャルセーフティカーなど、最終的にすべてが僕たちにとってうまく働いたと思う。特に残り15~20周はフェルスタッペンがかなり接近してプレッシャーをかけてきたのでタフなレースだった。とにかくできる限りプッシュする必要があった。最近、僕たちはクルマで良い進歩を果たしているし、シンガポールでもっと多くのパーツが入るので楽観的に捉えている。...
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