F1ドライバー全員がGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)に加入し、F1を改善していくために団結を強めた。GPDAはF1ドライバーのための組合として1994年に設立されたが、近年ではルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンの2名が加入していなかった。しかし、リバティメディアを新オーナーに迎え、F1が変革期を迎えている今、2018年のF1グリッドに並ぶ全F1ドライバーがGPDAに加入。全F1ドライバーが加入するのは設立以来初めてとなる。
GPDAの会長を務めるアレックス・ブルツは、GPDAはリバティメディアに相当するグループだと評価。レースやその環境を改善していくためにF1ドライバーは団結していると述べた。「最近の記憶ではGPDAの会員数が100%になったのは初めてのことだ。歴史でも初めてかもしれない」とアレックス・ブルツはコメント。「非常に良い一年だった。F1は進化と変革の時代に突入しており、おそらくある程度の混乱さえ招くことになるかもしれない」「全ドライバーは、そのチャレンジに直面し、政治を防ぎ、最終的にコース上でのパフォーマンスを損なわれないよう戦うために団結し、代弁者でなければならないことを認識している」「ドライバーは、団結こそがスポーツの成功の基本であると信じている」アレックス・ブルツは、F1を世界的なプロファイルに高めようとするリバティメディアの努力を認めているが、GPDAの議題はレーストラックで起こることに焦点を当てることだと主張。将来的にリバティメディアとF1ドライバーが同じ方向性を向くことを期待していると語る。「GPDAが唯一求めているのは、スポーツが注目の中心であるということだ。我々は意思決定プロセスにおいて全員が行動や決断に責任を持ちたいと考えている」とアレックス・ブルツはコメント。「スポーツのすべての調整は、個人のためではなく、スポーツの最高の利益のために行われるべきであり、それが我々ドライバーを団結させている。モータースポーツの頂点としてF1を維持することが完全な意思だ」「我々はF1をショーではなく、スポーツだと考えている。ドライバーは自らをショーマンではなくスポーツマンと称する。もっと速く、もっと高く、もっと迅速に。それが最も自然な人間の欲求だ」「我々が見たいと思っているのは素晴らしいスポーツだ。素晴らしいスポーツが適切に作られたショーとレース体験に組み込まれれば、確実に良いものになるだろう」「スポーツがつまらなければ、その周りの全てがただ高価で、本物ではない、的外れなものになってしまう。我々はコースでの競争を必要としているが、人工的に作られたものであってはいけない」「我々は様々な主要な投資家たちの間で結ばれた複雑な統治ルールや合意によってF1の状況に鈍感になってはならない」「この10年間、スポーツが不安定な時期にビジネス上の決断や政治的な権力争いによって十分に損なわれてしまった。だが、GPDAはコース上のアクションを改善し、より多くの接戦や本物の戦いを見せなければならないと繰り返し述べ続けてきた」「そのため、リバティと彼らのテクニカルリサーチチームが1年以上前からGPDAの提案に耳を傾けてくれていることを嬉しく思っている。我々は、接近したレースが可能になるように空力に関連したルールにおけるセンシティブ過ぎないエアフローコンセプトを望んでいた」