2017年のF1世界選手権 第13戦 イタリアグランプリのフリー走行が1日(金)にモンツァ・サーキットで行われた。F1ベルギーGPとの連戦となるF1イタリアGP。雨が予報されていたがモンツァだが、午前中こそ断続的に小雨が降ったものの、午後は太陽が出て、一日を通してドライコンディションでセッションが行われた。
トップタイムは、メルセデスのバルテリ・ボッタスが記録した1分21秒406。2番手にも0.056秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続いた。3番手にはセバスチャン・ベッテル、4番手にはキミ・ライコネンとフェラーリ勢が続いた。トップのメルセデスとベッテルとの差は0.398秒。5番手にはマックス・フェルスタッペン、6番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。二人は決勝でエンジン交換によるグリッド降格ペナルティが決定している。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが7番手、フェルナンド・アロンソが8番手とトップ3に次ぐ4番手チームの位置につけた。二人とも前戦F1ベルギーGPで使用したホンダの“スペック3.5”エンジンでセッションに挑んだ。アロンソは35グリッド降格ペナルティが決定している。バルテリ・ボッタス (1番手)「まず何より、今日がドライなままでよかった。全ての天気予報が雨が走行に影響を及ぼすと言っていたし、予選とレースまでドライでの走行が限られてしまう可能性があったからね。でも、僕たちは計画をフルに実行することができた。実際、FP1ではまだ天気が心配だったのでプログラムを前倒しした。良い一日だったと思う。少なくともスパの金曜日後よりもフィーリングはいいし、全てにおいて良いスタートが切れた。FP1の最初はセットアップがちょっと間違った方向に進んでいたけど、FP2にむけてなんとかそれを変更できたし、クルマの感触ははるかに良くなった。全体的にポジティブな一日だったし、クルマは強そうだ。でも、もちろん、重要なのはこれからの2日間だ」ルイス・ハミルトン (2番手)「良い一日だったし、クリーンな一日だった。問題なく走行を完了できたし、プログラムに沿って進めることができた。クルマはここでバランスがうまくとれていると思う。もう少しだけパフォーマンスを向上させるために作業しなければならない。僕たちとフェラーリはかなり僅差のように見えるし、その意味では前回のレースと似たような展開になると思う」セバスチャン・ベッテル (3番手)「今日は複雑な一日だったし、明日はもっと良くなることを願っている。午後のセッション前半は大部分でソフトタイヤを使っていたけど、あまり満足できていな。多くのトラフィックのなかでの走行だったし、バーチャールセーフティカーも出たからね。なので、通常僕たちが目指しているような理想的ではなかったけど、それは全員にとって同じだと思う。全体的にこれから詳しく調べていくための十分なデータを得られたはずだ。明日いくつかのことを改善できれば、よくなるはずだ。メルセデスは過去数年ここで強かったけど、僕たちは自分自身に集中している。まだ失っている部分はあるのでクルマを改善させようとしているし、ここからがスタートだ」キミ・ライコネン (4番手)「楽な一日ではなかった。何らかの理由でドライブするのが困難だったし、望んでいたクルマには仕上がっていない。全体的にバランスをもっと良くしようとしていた。明日にむけてやるべき作業があるのは確かだけど、それは金曜日では普通の話だ。パフォーマンスについて何かを言い表すのは難しい。初日のフリープラクティスを終えただけだし、ラップタイムはあまり意味をなさない。他が何をやっているかもわからないしね。もっとクルマを自分好みに仕上げることができれば、改善して、もっと速くなれるはずだ」マックス・フェルスタッペン (5番手)「今日のクルマはだいたい予想通りだ。このトラックはロングストレートがあるので僕たちにとって厳しいし、とても低いダウンフォースセッティグと組み合わせなければならない。とにかくそれを最大限に生かそうとしている。ペナルティによって少し後方からレースをスタートすることになるけど、日曜日を多くのクルマをオーバーテイクできればいいね。ここでペナルティを受けるのは意味のあることだ。このトラックはすでに僕たちには適していないからね。シンガポールの方が僕たちのクルマに適しているし、そこでリスクを冒したくないからね」ダニエル・リカルド (6番手)「今日はこのようなコンディションでも僕たちはかなりコンペティティブだった。今夜は小さな調整はするけど、全体的にクルマは感触はかなりいい。明日がウェットになれば、あらゆることにトライして、ポールポジションのチャンスがあるかを見ていくかもしれない。ドライの場合はさらに評価していかなければならない。ポールポジションを獲れたとしても、おそらく後方でのスタートになるからね。ペナルティは受けるけど、明日には興奮している。後方からスタートするのはわかっているけど、楽しいレースをするチャンスはある。もちろん、モンツァの表彰台の可能性が低いのは残念だけど、楽しいレースをするチャンスはある。数戦前から予想していたことだし、少なくとも覚悟していたことだ。でも、日曜日に何人か追い抜くチャンスがあることに興奮しているよ」ストフェル・バンドーン (7番手)「今日は、チームにとってサプライズとも言える金曜日だった。両マシンがトップ10に入り、土日に向けて非常にポジティブなスタートを切ることができた。特に、モンツァはエンジンのパワー不足の影響が大きいコースなので、今日の結果はよかったと言える。とても前向きな日だったが、後続のマシンのラップタイムは非常に拮抗している。ここでは僅差で大幅に順位を落とすことがあるので、さらに0.1秒、0.01秒、そして0.001秒まで詰めるために、自分たちの仕事を続ける必要があると考えている。今日のパフォーマンスを明日につなげることができれば、とてもうれしいが、ほかのチームはエンジンモードを使いパフォーマンスをもう少し向上してくると思うので、僕たちのポジションは少し下がるかもしれない。それでもライバルチームのミスを活かし、自分たちのパフォーマンスに焦点を当てて、この勢いを明日につなげられるようにしたいと思う。天気については、あまり心配していない。今日は今のところドライコンディションだし、土日の天気予報もまだ確認していないが...
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