2014年最終戦F1アブダビGPが開催されたヤス・マリーナ・サーキットで2日間にわたる公式テストがスタート。バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がトップタイムを記録した。今回のテストには、ケータハムを含めた10チームが参加。マクラーレンが“マクラーレン・ホンダ”として初めて公の場でホンダF1エンジンを走らせたことが大きな話題となった。
各チームは、2015年にむけたマシン開発、そして新しいピレリタイヤのテストをこなした。カルロス・サインツJr. (レッドブル)「信じられないような一日だった。フォーミュラ・ルノー 3.5のシーズンをスタートした時からずっと考えていた日だ。これがご褒美になることはわかっていたからね。だから、常に頭の中にあったし、ようやく実現して信じられない気分だ。正直、最高の気分だ。昨年のシルバーストンテストでRB9をドライブした経験があったのは確かだし、少しずつ組み立てていくことができたけど、100周は走ったと思うし、長い一日だった。最初のラップから感触は良かったし、落ち着いていられたので、プッシュすることができた。徹底したプログラムではあったけど、問題は一切なかった。午前中はデータ収集に専念したけど、午後はもう少しプッシュできたので楽しかった」ニコ・ロズベルグ (メルセデス)「今日は良い一日だった。来年のタイヤを調べることがメインだった。有益な経験だったし、大きく変わってくる可能性のある新しいタイヤでのセットアップをたくさん考えることができた。このような素晴らしいコンディションでマシンをテストできるのは常におもしろい。今回もうまくいった。今日またマシンに戻れて最高だった。できるだけ多く走り込めたこともポジティブだ。僕たちがすでに2015年のパーツを試しているのはわかっていると思うし、僕はすでに来年を見据えている。今から帰って、この信じられないほど素晴らしいマシンとこのチームのために過ごした素晴らしいシーズンを振り返るつもりだ。来年さらにパワーアップして戻ってこられるようにね」キミ・ライコネン (フェラーリ)「ノーマルのテストデーだった。走行時間が多く、使えるタイヤも多かったので、トラブルが起きることもなく、様々なソリューションを試せすことができた。来シーズンのタイヤテストはポジティブな結果を残せたけれど、挙動を深く理解するには冬季テストで新車にこのタイヤを履かせてみるまでは待たなければならない」シャルル・ピック (ロータス)「F1マシンに戻れるのはもちろん本当に最高の気分だし、今日は良い一日だった。要求されたプログラムを進めたけど、前回シルバーストンで走った時に比較して、間違いなくマシンの感触は違っていると思った。2015年タイヤを試すのは興味深かった。今年のタイヤとそんなに大きく変わっているわけではないけど、トラクションに関しては改善を感じられた。信頼性を保って多くの周回を重ねられたし、チームが望む全ての作業を完了できたよかった。フロアを交換し、再び標準的なフロアに戻す作業を含め、マシンにいろいろとやりたいことがあったし、空力テストのプログラムも大規模だった。大きく結論づけるにはまだ早すぎるし、まだロングランもできていない。それでも、トラクションがわずかに良くなっているかもしれない部分には小さいながらも違いを感じられている。ラップタイムは今日の目的ではない。2015年に向けて学ぶべきこと、理解すべきことに集中している。僕にとってはチームが求めることを全てこなすことが重要だった。それにF1マシンに乗れて最高だった。本当に望んでいる場所だからね」ストフェル・バンドーン (マクラーレン)「まず、ホンダの有名な“H”のロゴを自分のレーシングスーツやチームキットにつけられたことを心から誇りに思っていることを伝えておきたい。今日まではマクラーレン・ホンダと言えば僕にとってF1史の一章に過ぎなかったけど、その一部になれると思うと本当にエキサイティングだ。今日はもうちょっと走れることを期待していたけれど、燃料のデータロギングに問題があって、何度かマシンが止まってしまった。でも、チームはすでにデータを分析しているので明日は大丈夫だと思う。それでも僕たちにとってはとてもポジティブな一日だった。この開発段階では走れるラップがすべて貴重だ。それに来年1月のヘレスでそうなるよりも、11月にこのような初期問題が起きて解決に取り組めた方がいい。すでにいくつか有益なフィードバックをチームにもたらした。今回のテストの目的は、エンジニアたちが、マクラーレンとホンダのコラボレーションについての知識をさらに深めることだ。トラック上で一緒に取り組むのはこれが初めてだったので、何もかもが全部少し違っている。今はまだパワーを作り上げているところだ。まだフルパワーのエンジンを走らせていないので、感触を得るのは難しいけど、かなりファンタスティックだと思うよ! エンジン音がいいと基本的にパワーがあると言うけど、そうなることを願おう!」ジョリオン・パーマー (フォース・インディア)「F1マシンで過ごす初めての経験は本当に楽しかった。F1マシンをドライブすることはずっと目標だった。最初にピットを出た時は非現実的だったけど、一旦タイムを出した後は、チームのためにやるべき仕事に集中し、ベストを尽くすことに専念した。何度かテクニカルトラブルが起きたけど、最後はまたコースに戻れたし、堅実な1時間の走行で素早くスピードにも乗れたと思う。僕にとって、F1マシンがもたらすパワーは凄かった。GP2で慣れていたものと比べると本当に凄い。今年のことはいろいろと聞いていたけど、実際に初めて経験すると印象的だった。事前にトラックを知っていたことはほんの少ししか役に立たなかった。今まで慣れ親しんだものとはまったく違うスピードで様々なコーナーを回っていくからね。でも、レイアウトを学ぶ必要がなかったおかげで、テストプログラムに集中することができた。このチームとの作業についてもたくさん学んだ。みんなのやり方を見たりね。今日の経験ができて本当に良かったと思っている。サハラ・フォース・インディアは、若手ドライバーに優れたチャンスを与えるチームだ。彼らの元で役割を得たい。ポール・ディ・レスタを優秀なレーサーに育て、ジュール・ビアンキには有益なFP1プログラムを用意した。基本的にリザーブドライバーに対して本当に素晴らしいプログラムを組んでいると思う」マーカス・エリクソン ...