マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、今年のフォーミュラ・ルノー3.5を制したケビン・マグヌッセンが、今のドライバーマーケットで最も価値ある一人だとの考えを示した。GP2とフォーミュラ・ルノー3.5は、ともにF1への登竜門とされるカテゴリー。GP2はルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグ、フォーミュラ・ルノー3.5はロバート・クビサやセバスチャン・ベッテルなど多くのF1ドライバーを輩出しており、近年ではその両方を経験しているF1ドライバーも多い。
マーティン・ウィットマーシュは、GP2のチャンピオンに輝いたファビオ・ライマーがシリーズ4年目にそれを達成したのに対し、ケビン・マグヌッセンがフォーミュラ・ルノー3.5の2シーズン目でタイトル獲得を成し遂げたことを指摘する。「GP2に何も問題はない。GP2で優勝した彼(ライマー)は素晴らしい仕事をしている。彼には失礼だが、私の考えでは最近ワールド・シリーズ(バイ・ルノー)の質がGP2を上回っている」とマーティン・ウィットマーシュはコメント。「彼はアジアシリーズにも参戦しながら4年がかりでそれを達成したと思うのが、成長過程としては非常に高くつく」GP2は、F1のサポートレースとして開催され、タイヤもピレリを採用している。一方、フォーミュラ・ルノー3.5は、F1とは異なるサーキットで開催され、タイヤもミシュランを採用している。ただ、車体はどちらもF1カーに近いものが使用され、どちらもスーパーライセンス発給の対象となる。(GP2は過去2年以内にシリーズ3位以内、フォーミュラ・ルノー3.5は1年以内のチャンピオンであることが条件)「GP2は、適切なサーキットで同様のタイヤを使うというメリットがある。ワールド・シリーズで使っているミシュランとはおそらく大きく異なるだろう。できる限り礼儀正しく、そう言っておこう。それはメリットではあるが、ルーキーがそこで戦い、勝利するのは難しくなっていると思う」「だが、質の高いルーキーは勝てると思うし、来年それが実現することを願っている」マーティン・ウィットマーシュが最後に触れているのはマクラーレンの育成ドライバーであるストフェル・バンドーンのことだ。今年、フォーミュラ・ルノー・3.5を2位で終えたストフェル・バンドーンは、今週GP2テストに参加し、2014年は同シリーズに参戦すると見られている。