元F1ドライバーのダニール・クビアトが、12月に鈴鹿で行われるスーパーフォーミュラのポストシーズンテストにサプライズ参加する可能性が浮上している。クビアトは12月6~8日に行われるスーパーフォーミュラの伝統的な“ルーキーテスト”にNakajima Racingから参加する可能性が高いようだ。
元レッドブルドライバーのクビアトは、2020年にアルファタウリでF1最後のシーズンを終えて以来、シングルシーターのレースには出ていないが、今年初めにベルリンでNIOチームのためにフォーミュラEマシンをテストしている。しかし、クビアトの元アルファタウリ/トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストと、ラルフ・シューマッハが1996年のフォーミュラ・ニッポンでタイトルを獲得した際に築いたNakajima Racingのチーム監督の本間勝久との長年のつながりのおかげで、スーパーフォーミュラのマシンを試す機会が訪れたとされている。鈴鹿テスト最終日はルーキードライバーのためのテストとなるが、クビアトはダラーラ SF23を試乗するために3日間の時間が与えられる可能性が高い。Nakajima Racingテスト参加フルラインナップはまだ不透明だが、山本尚貴は先月のSUPER GT第2戦SUGOのクラッシュで首を負傷したため、今月の鈴鹿最終戦の欠場がすでに決定しており、参加する可能性は非常に低い。鈴鹿テストでドライブすることで、29歳のクビアトが2024年にスーパーフォーミュラのフルシーズンドライバーになる可能性が必然的に高まる。スーパーフォーミュラでは、標準コンポーネントを優先してオープンダンパー開発を禁止するというダンパーレギュレーションの変更が迫っており、チームは2024年のレギュラードライバーをルーキーテストで走らせることを目指すことになる可能性が高い。鈴鹿テストでは、来年から使用が義務付けられるオーリンズ製ダンパーをチームが初めて使用することになる。クビアトはすでにランボルギーニのファクトリードライバーとしてイタリアブランドのLMDhプロジェクトに指名されており、来季は世界耐久選手権とIMSAスポーツカー選手権の両方に参戦することになるが、具体的なドライバーラインナップは明らかにされていない。2つのシリーズには日付が重ならないため、スーパー フォーミュラのキャンペーンが WECのキャンペーンによって妨げられることはない。トヨタの平川亮と小林可夢偉のコンビは、ここ数シーズン、2つのチャンピオンシップを組み合わせることに成功している。クビアトのような知名度の高い選手が来年スーパーフォーミュラのグリッドに加わる可能性は、特にリアム・ローソンが2024年に復帰する可能性は低いことから、日本の権にとって朗報となる。ローソンは2024年にアルファタウリからF1レースのシートに昇格するという目標を達成できなかったが、レッドブルは来シーズンの全24グランプリに両チームのリザーブドライバーとして常駐させたいと考えているようだ。2024年のスーパーフォーミュラのカレンダーでは、現状でF1との6回の日程衝突がある。
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