ダニール・クビアトは、角田裕毅の台頭によってアルファタウリ・ホンダF1に残留するのは“難しい”状況に直面していることを認めつつも、最後までプッシュし続けることが重要だと考えている。来月開催されるF2最終戦を終えた時点で角田裕毅が十分なF1スーパーライセンスポイントを獲得できていれば、来年はダニール・クビアトに代わってレッドブルは、ジュニアドライバーであり、ホンダF1の育成ドライバーでもある角田をアルファタウリ・ホンダF1に昇格させると見られている。
その決定によってダニール・クビアトがF1シートを喪失する可能性があり、セルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグといった他の経験豊富なドライバーと同じようにシートを探す機会は限られている。前戦F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でピラテッラでアウトサイドからシャルル・ルクレールを豪快ニオーバーテイクして4位入賞を果たしたダニール・クビアトは、将来のシートを獲得するためには戦うことしかできないと肩ある。アルファタウリ・ホンダF1での2021年の状況について質問されたダニール・クビアトは「難しい状況だし、幻想は抱いていない。実際、その可能性はわずかだ」とコメント。「当然ながら、レッドブルには彼らの若手ドライバープログラムがあって、機能させなければならないし、昇進させなければならない。いつもそうだったし、僕にとってそれが変わるべき理由は見当たらない。でも、僕にはこの機会が与えられているし、まだレースは残っている」「前回のレースで皆さんが目にしたようと思うけど、素晴らしいレースだった。そして、あのようなことは常にポケットのポジティブなものを入れてくれる」「最後の瞬間までプッシュし続けることが重要だ。それは常に記憶されるし、常に何かプラスとなるだろう。そして、レッドブル内でも何が起こり得るかはわからない。それが僕が焦点を当てている唯一のことだ」ダニール・クビアトは、来年について考えすぎても何も得られないことを知っており、自分の将来についての心配は脇に置いていると語る。「残りは僕を助けないだろう。来年はそこにいない可能性が高いことは分かっている」とダニール・クビアトは認める。「イモラではそれについて考えていなかったからこそ、チームに良い結果をもたらすことができた。自分自身とチームのためにどのように最高の結果を届けられるかだけを考えている。それに特に僕たちにはまだコンストラクターズチャンピオンシップで1つ順位を上げるかなり大きなチャンスがある」ダニール・クビアトは、今年スーパーサブとしてF1キャリアのチャンスを復活させたニコ・ヒュルケンベルグの例が、ドライバーが常にすべてを捧げる必要がある理由の証拠であるとか当たる。「良い例だ。特にこのような時代、パンデミックの時代では、何が起こるか決して分からない」「準備ができていることが常に重要だ。そして、チームに自分について良い記憶を植え付けたい。そのためには常にプッシュし続ける必要がある」「僕は関係なくそれをしているけど、今年はさらに重要だ。自分の将来を取り巻くいろいろな噂があるけど、僕はまだレースの週末に毎回来ているし、チームは僕が結果を出すことを知っている」「このような非常に影響を受ける人もいるかもしれないけど、僕はそうではない。過去と比較して僕はこのようなことに関して大幅に改善した」「過去には、このようなことが僕に大きな影響を与えたかもしれないけど、今は正直なところ、影響を受けていない。レースの週末ごとにできる限り最高の仕事を提供するだけだ」