F1ドライバーは、5年ぶりにカレンダーに復帰するF1中国GPでスプリントフォーマットを実施することを強く非難している。新型コロナウイルスが流行して以来、F1は上海を訪れていなかったが、2024年の賑やかなスケジュールの次なる舞台となった。
中国のカレンダー復帰を批判するわけではないが、トリプルワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンを含むトップスターたちは、F1が今年この地を6つの「スプリント」フォーマットラウンドの1つに決めたことに憤慨している。フェルスタッペンは鈴鹿で優勝した後、「そうするのはとても賢いことだよ」と皮肉交じりに語った。「長い間サーキットを離れていると、何が起こるかまったくわからない。だから、あそこでは普通のレースウイークエンドを過ごせたほうがよかった」実際、スプリントウィークエンドのフォーマットでは、予選開始前のプラクティスは1時間しかない。「その一方で、それはおそらくもう少しスパイスになる。でも、純粋にスポーツのパフォーマンスという観点から見ると、最も賢いやり方ではないと思う」とフェルスタッペンは語った。チームメイトのセルジオ・ペレスも同意見で、上海での数年ぶりのイベントが「トラックの問題や排水穴など」のようなトラブルに見舞われなかったとしても、F1がリスクにさらされる可能性すらあると指摘する。フェラーリのカルロス・サインツは、この問題はFIAのドライバーズブリーフィングでも取り上げられたという。「FIAとF1には、このようなある意味で、プラクティス1時間、予選直行のトラックで走ることは、レギュレーションやプランクの摩耗など、良い選択ではないと伝えたと思う」とサインツは語った。「家にいるみんなにとってはエキサイティングなことかもしれないが、エンジニアやドライバーにとってはリスクを冒すべきではないと思う」前回、上海インターナショナルサーキットで中国GPが開催されたのは2019年。初の母国グランプリとなる周冠宇(ザウバー)を始め、角田裕毅(RB)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)にとってはF1で初めてレースを経験することになる。