上海市体育局の局長である徐彬は、今年2レースを開催する提案を検討中ではあるが、上海市政府はまだ決断を下していないと語る。F1は、新型コロナウイルスによってリセットされた2020年のF1カレンダーのヨーロッパでの序盤8戦を決定。今後数週間で残りのレースカレンダーを完成させるべく議論を重ねている。
だが、新型コロナウイルスを取り巻く不確実性は、F1カレンダーの改訂作業を複雑化しており、F1上層部は不測の事態に備えてダブルヘッダーレースを増やすことを検討する一方で、当初のカレンダーにはないホッケンハイムやアルファルヴェ・サーキットなどのレース開催も見据えている。F1中国GPは、武漢市で発生した新型コロナウイルスの影響を受けて、2月に最初の延期が発表された。上海市体育局の局長である徐彬は、F1中国GPやテニストーナメントである上海マスターズなど、国際イベントの復活に取り組んでいることを認めた。徐彬は「国際スポーツ組織は、中国と上海でのこれらのワールドクラスのスポーツイベントに多くの関心を寄せている」と上海人民ラジオに語った。「パンデミックによって我々のイベントが多くの変化したにもかかわらず、我々はいくつかのイベントのために国際的なスポーツ組織や全国的な協会からの支援を受けている。我々は、パンデミックの状況に応じて、今年後半に上海で適切な時期にイベントを開催することを許可されている」F1中国GPのダブルヘッダー開催の可能性について質問された徐彬「FOMによって提案されているが、まだ決定はなされていない」とコメント。「F1は、アジアでのラウンドなしで、最初の8つのヨーロッパレースを再開することを発表した。当初予定されていたイベントは、今年の後半に延期された」「FOMは、上海で2つのレースを開催することができるかどうか問い合わせてきた。だが、決定はされていない。それはパンデミックの状況に依存するでだろう」先週、F1は、シンガポールGPと日本GP、そして、アゼルバイジャンGPを中止することを発表した。これにより、2020年の東アジアでのレースの選択肢として、中国GPとベトナムGPのみが残された形となった。F1は、2004年に上海で初めてレースを開催し、それ以来、中国GPはカレンダーに常に存在している。昨年の中国でのレースはF1の1000回目のレースとなり、中国人F2ドライバーの周冠宇がお祝いの一環としてF1カーでのデモ走行を行った。