フェラーリF1が苦境に立つ中、将来を見据えた移籍市場の動きに注目が集まっている。シャルル・ルクレールのマネージャーを務めるニコラ・トッドは、2027年の新レギュレーション導入を前に「ドライバー市場が非常に熱くなる」と語り、トップドライバーたちがチーム残留か移籍かを再考する時期が来るとの見通しを示した。
トッドの発言は、シンガポールGP後にマクラーレンF1のオスカー・ピアストリの将来をめぐる噂が高まる中でのもの。ピアストリはチームメイトのランド・ノリスとの衝突に不満を募らせており、フェラーリ移籍の可能性が再び浮上している。ルクレール「タイトルを争えるマシンが必要」トッドはシンガポールで『The Straits Times』に対し、次のように語った。「多くのドライバーが、自分のチームがどれだけ上手くやっているか、どれだけ良いマシンを作れるかを見てから、残留するか他のチームに移るかを決めるだろう」「ルクレールはマックス(フェルスタッペン)や他の数名と並ぶ世代屈指の才能だ。しかし、フェラーリがタイトルを争えるマシンを作らなければならないのも事実だ。現状では良いマシンだが、タイトルを獲れるほどではない。来年の新レギュレーションで非常に良いクルマを手に入れられることを願っている」ルクレールはこれまでも公の場でフェラーリへの忠誠を示してきたが、パフォーマンス面での停滞に苛立ちを隠していない。トッドの発言は、チームが2026年以降の競争力を確保できなければ、ルクレールが他チームへの移籍を検討する可能性を示唆している。2027年は「主力ドライバー総入れ替え」の年になる可能性2027年は、新レギュレーション初年度の2年目にあたり、開発の成否がチームの命運を大きく分ける時期。各ドライバーがその結果を見て次のキャリアを決断する“動乱期”となるのは確実だ。ルクレールがフェラーリに残るか、あるいは新たなプロジェクトに賭けるかは、2026年マシンの完成度次第。一方のピアストリも、マクラーレンで真のエースとして地位を確立できなければ、フェラーリやメルセデスが声をかける可能性が高い。この二人の動向は、2027年のF1ドライバー市場の「軸」になるだろう。Source: GMM
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