シャルル・ルクレールは、アブダビでより上位からスタートできていれば、フェラーリのチャンピオンシップの夢がどうなっていたか、と疑問に思うことになった。チームはダブル表彰台で1日を終えたものの、タイトル獲得はわずかに逃した。マクラーレンに21ポイントの差をつけられていたフェラーリだったが、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがフロントローを独占したことで、ルクレールが予選Q2で敗退し、10グリッド降格のペナルティを受けたことで、フェラーリのチャンスは消えたかに見えた。
この困難にもめげず、ルクレールはオープニングラップで19位から8位まで一気に順位を上げ、徐々にポイント獲得圏内へと順位を上げていったが、レースの勝者であるノリスを脅かすには後ろ過ぎた。カルロス・サインツが2位となり、フェラーリは33ポイントを獲得し、マクラーレンの26ポイントを抑えた。一方、ピアストリは10位に甘んじることとなったが、ランキングの順位を入れ替えるには十分ではなく、最終的には14ポイント差で敗れた。レース後、ルクレールは「1周目では、できる限り多くのポジションを獲得するために、あらゆるリスクを取らなければならないことは分かっていた。そうすれば、残りのレースを良い位置で走れるからね。これは達成できましたが、残念ながら、あまりにも後ろからスタートしたため、今日以上の結果を出すことはできなかった。僕たちは最大限のことをしたと思う」「シーズン終了まであとわずかという状況で、ペナルティが科せられたことは金曜日に知ったので、もちろん痛手だ。それでも全力を尽くしたけど、目標にはわずかに届かなかったのは残念だ。しかし、最終的にはすべてを試した」58周のレースは、ルクレールにとって、チームメイトが来季ウィリアムズに移籍するサインツとの最後のレースとなった。このコンビは、2024年に652ポイントを獲得し、5回のレースで優勝するなど、最も成功したシーズンを過ごした。「素晴らしい関係を築いてきた」とルクレールは総括した。「お互いに高め合ってきた。この4年間をコンストラクターズタイトルで締めくくることを本当に願っていた」「僕たちは全力を尽くしたけど、十分ではなかった。今は明らかに落胆しているけど、4、5日で気持ちを切り替えて来年に向けて考え始めるつもりだ」ルクレールとサインツはフェラーリで4シーズンを共に戦ってきた。カルロス・サインツJr.は、混乱したオープニングラップを無傷で切り抜け、その後は終始レースをコントロールしたノリスから5.8秒遅れでゴールし、同様に落胆した様子だった。一方、サインツはマックス・フェルスタッペンと接触したピアストリの恩恵を受けることができた。「もちろん、複雑な気持ちだ」とサインツは語った。「結局、マクラーレンのランドのペースを考えると、今日の僕たちにできることは2位が精一杯だったと思う。全力を尽くした。特に最初のスティントではね。彼らについていけるように見えたが、ハードタイヤに履き替えたとたん、彼らは1周あたりコンマ1~2秒速いように見えた」「彼らは少し手の届かないところに行ってしまった。まずはマクラーレンにおめでとうと言いたい。彼らはこのチャンピオンシップにふさわしい。彼らはこの2/3の期間、非常に安定しており、素晴らしい走りを見せていた」「僕たちとしては、努力とチャンピオンシップを誇りに思っていいと思う。厳しい1年だったけど、間違いなく誇りに思える1年だった。そして、またすぐにここに戻って来られることを願っている」
全文を読む