シャルル・ルクレール、元フェラーリF1のチーム代表のマッティア・ビノットが、ザウバー/アウディのF1プロジェクトを率いる新しい役職において、フェラーリを率いていた時代の経験を活かせると考えている。アウディは先月、マッティア・ビノットがザウバー・モータースポーツの最高執行責任者兼最高技術責任者に任命され、2026年にアウディのF1参戦を監督すると発表した。
ザウバーは、アンドレアス・ザイドル最高経営責任者(CEO)とオリバー・ホフマン代表を解任し、マッティア・ビノットを採用するという決定は、アウディとの統合を「加速」させるためだったと説明した。ザウバーF1チームは、今シーズン、トラック上で波乱のシーズンを送っており、コンストラクターズ選手権では最下位に位置し、未だにポイントを獲得していない唯一のチームとなっている。マッティア・ビノットは2022年末にフェラーリチーム代表を退任して以来、F1に関わっていなかった。1995年から続いたチームとの長年の関係に終止符を打っていた。ビノットは、スクデリア・フェラーリで出世し、2019年にチーム代表の座を引き継いだ。これは、シャルル・ルクレールがフェラーリで初めてのシーズンを迎える時期と重なっていた。しかし、2022年には運営上の欠陥と車両開発の失敗によりシャルル・ルクレールのチャンピオンシップ獲得の試みが失敗に終わり、両者の関係は緊張したものとなった。2018年にザウバーでF1デビューを果たしたシャルル・ルクレールは、マッティア・ビノットが以前のF1での役割で得た教訓が、新たな役職でも役立つだろうと信じている。「マッティアの人生の大部分はスイスで過ごしたものだと思う。だから彼はスイスの文化をよく知っているし、それが彼によく合うと思う」とシャルル・ルクレールはマッティア・ビノットについて語った。「そして彼はフェラーリのようなチームでのこれまでの経験をチームに確実に利益をもたらすことができるだろう」「だから、彼が過去の経験から学んだことをザウバーのようなチームに持ち込めるものはたくさんあるのは確かだ」ローラン・メキースは、ザウバーがマッティア・ビノットの指導の下で新たな勢力となることを期待している。マッティア・ビノットがフェラーリに在籍していた際にスポーティングディレクターを務めていた現RBチーム代表のローラン・メキースは、ザウバーがより競争力のあるチームになることを期待している。「スキル面では、マティアがそこで、そしておそらく他のどこでも活躍するために必要なものをすべて備えていることに疑いの余地はない」とメキースは付け加えた。「だから、彼ら(ザウバー)は近い将来、さらに強力な競争相手になるだろうと思う」一方、マッティア・ビノットに代わってフェラーリの指揮を執る前にザウバーに所属していたフレデリック・バスールは、前任者がかつてのチームでどのような活躍をするかについては口を閉ざしていた。「私は自分のチームに集中しているし、F1チームを運営するのが難しいという事実は重々承知しているが、それはスイスに限ったことではない」とバスールは語った。「どこでも厳しい状況だと思う」「そして、マッティアは過去にフェラーリで非常に良い仕事をした。それは成功したものだったし、チームも成功した。彼らの幸運を祈っている」またアウディは先週、長年レッドブルのスポーツディレクターを務めてきたジョナサン・ウィートリーを2025年に同ブランドの新チーム代表として採用すると発表した。