シャルル・ルクレールは、2024年F1ベルギーGPの予選で「サプライズ」のポールポジションを獲得したが、雨の中でのアウトラップの管理方法を少し変えたことが功を奏したと語った。スパ・フランコルシャンでのプラクティスでは、フェラーリはライバル勢に遅れをとり、チームの苦戦が続きそうだった。しかし、予想されていた雨はFP3の進行を妨げた。ルクレールは濡れたコースをうまく利用し、レッドブルの2人のドライバーを分け、2位で予選を終えた。
ルクレールはマックス・フェルスタッペンに及ばず、ベンチマークとなるペースから0.6秒遅れて予選を終えたが、フェルスタッペンの10グリッド降格により、ポールポジションが繰り上がる形となった。「良いラップだった」とルクレールは振り返った。「マックスが言ったように、Q3の終盤で雨が少し強まったので、Q3の序盤でもう少しタイムを伸ばせたかもしれない」「でも、いずれにしても今日は1位には手が届かなかった」「週末に入る前に予想していたよりもずっと良い結果だ。特に昨日はチームにとって非常に厳しい一日だったので、なおさらだ」「今日のトリッキーなコンディションは僕たちにとって有利だった」ルクレールは最初の2つのステージでいずれもトップ5に入っていなかったが、終盤での急激な改善はフェラーリのマシンの大幅な調整によるものではなかった。その代わり、ルクレールは、周回を重ねるにつれて自分のアプローチ方法を変えたことが、インターミディエイトを最適な作動領域に入れ、ラップタイムを引き出すのに役立ったと説明している。「Q1からQ3にかけて、実際にバランスはそれほど変えていない」とチームメイトのカルロス・サインツより7.10秒、5ポジション上だったルクレールは明かした。「かなり改善できたのは、タイヤを正しい状態に持っていくことだった。それが非常に重要で、このような状況では常に苦労することになる」「そこで、特にアウトラップで、どの程度プッシュするか、どこでプッシュするかについて、いくつかの修正を加えた」「すると、より安心して走れるようになり、Q3で役に立った。つまり、アウトラップの微調整と、タイヤを正しいタイミングに入れることがすべてだった」ポールポジションからのレースは厳しいとルクレールは予想している。それでも、Q3の最終ラップで2位を獲得できたことに衝撃を受けているとルクレールは述べ、5位が自分の予想していた最高順位だったと語った。フェラーリがステップアップした証拠なのかと尋ねられたルクレールは「いいや、とても驚いている。ラップを終えたときにも、2位になる価値があるとは思えなかった」「つまり、クリーンなラップで、このような状況ではそれが求められる」「特にQ3で最後のラップに入ったときは、誰もがこれが最後のラップだと分かっている。そのため、ミスを犯しやすくなるのかもしれない」「僕としてはクリーンなラップだったけど、素晴らしいラップではなかった。だから2位になれてとても嬉しい」「今日のチームとしては、5位でも良い結果だったと思う。今日は2位、明日はポールポジションからスタートできる」「それは良いことだけど、レースペースについては魔法のような解決策はないので、明日は少し厄介な一日になるだろう」フェラーリの真の競争力が発揮されるのは雨が止んでからであり、レッドブルとマクラーレンのペースが明らかになるにつれ、ルクレールは順位を下げる覚悟を決めている。「明日を見据えるなら、間違いなく僕たちにとっては厄介なレースになるだろう」とルクレールは認めた。「路面はドライコンディションになるけど、最近のドライコンディションでは、僕たちは少し苦戦している」「しかし、マクラーレンは僕たちが望んでいたよりも少し後ろだ」「チェコ(セルジオ・ペレス)がすぐ後ろにいるので、まずは彼を目標にする。最初のスティントの後、どうなるか見ていくが、良いスタートポジションだ」「オーバーテイクがしやすいトラックでもあるので、ペースが必要だ。その答えは明日わかるだろう」