シャルル・ルクレールは、スクーデリア・フェラーリでF1ワールドチャンピオンを獲得することが「夢」だと主張しながらも、新たな契約について交渉を開始することを「急いではいない」と断言した。ルクレールの現行契約(2019年契約)は2024年までとなっており、フェラーリが競争力のあるマシンを提供するのに苦労している中、ルクレールが他の場所に目を向けることを選択するのではないかという憶測が今年を通じて飛び交っている。
ルクレールは2019年にフェラーリに昇格して以来、20回のポールポジションを獲得しながらも5勝しか挙げておらず、継続的なタイトル争いにはまだ絡んでいない。昨年、フェラーリは、最強のマシンで最新のルールサイクルをスタートさせたが、今季は全レースで優勝しているレッドブルに開発力で負けている。今年、フェラーリは、昨年のレースで優勝したF1-75を進化させたSF-23の不安定さでトラブルに見舞われ、コンストラクターズチャンピオンシップで3位に低迷している。しかし、ルクレールはフェラールへの残留を望んでおり、契約延長交渉がまだ行われていないことを気にしていないと付け加えた。新契約に関するフェラーリとの話し合いはいつ始まるのかと聞かれたルクレールは「レッドブルからかなり離れているので、まずはマシンの仕事に集中することが優先だ」とルクレールは語る。「でも、シーズン終了後には交渉を開始すると確信している。将来に対する僕の意図は何回も明確にしていると思う」「僕の夢はずっとフェラーリのドライバーになることだった。彼らと一緒に世界選手権で優勝したいと思っている」「それに、いつ話し合いが始まるかについてはあまり心配していない。今のところ、まだ1年半の契約があるしね。だから急いではいない」ルクレールはメルセデスへの移籍が何度も噂されており、チーム代表のトト・ヴォルフは彼が将来チームの注目を集めているドライバーであると表明した。しかし、イタリアGPに先立って、ルイス・ハミルトンがメルセデスF1チームに残留するために新たな2年契約を結んだことが発表された。メルセデスはまた、ジョージ・ラッセルが7度のワールドチャンピオンであるハミルトンとパートナーを組み、2025年末までドライバーラインアップを形成することも確認した。ルクレールは現在、ドライバーズチャンピオンシップで5位につけており、日曜日のモンツァで3位となったフェラーリのチームメイトであるカルロス・サインツとは6ポイント差となっている。サインツもまた、昨シーズン序盤に2年契約を結んだフェラーリとの2024年以降の将来について話し合うのを待っている。