シャルル・ルクレールは、スクーデリア・フェラーリが問題を解決するためのアップグレードを導入したにもかかわらず、F1スペインGPでもレーストリムでタイヤを機能させることに引き続き苦労していると語った。シーズン開幕から大きな期待を裏切られたフェラーリは、レースペースと安定性を向上させるために、問題のあるSF-23マシンに一連のアップデートを導入した。しかし、ルクレールは土曜日の予選で、マシンのリアに異変を訴え、2019年5月以来となるQ1敗退を喫した。
フェラーリはリアエンドを交換するためにスターティンググリッドからマシンを撤収させてピットレーンスタートを選択したものの、ルクレールはリバースストラテジーでもポイント圏内を突破させることができず、12位でチェッカーを受けた後、角田裕毅に対するペナルティで11位でフィニッシュした。ルクレールは、新しいパーツが期待通りの結果をもたらしたとしながらも、前戦と同じようにタイヤの予測不可能性に阻まれたと断言した。「今日もクルマのバランスは良かったが、パフォーマンスはまったく安定していなかった」とルクレールは語った。「ハードを2セット走らせたが、1セット目はかなり苦戦した。2セット目はそこそこ良くて、最後の方でピエール(ガスリー)を捕まえることができた」「すべてのデータを分析する必要がある。アップグレードは期待通りに機能しているように見えるけど、タイヤに何が起きているのかにいつも少し気を取られているし、正しいウィンドウにタイヤを入れるのに苦労している。それが大きな問題だ」「同じレースで同じタイヤを2回走らせたけど、レースの終わりには非常に悪い車から非常に良い車に変わっていた」「これからファクトリーに戻って、昨日の予選で何が問題だったのかを調べるつもりだ。それが今日僕たちを難しい状況に陥らせた原因だからね。やるべきことはたくさんある」フェラーリはレース前、ルクレールが悪夢のような予選を経験した原因を特定できなかったと結論づけた。ルクレールは、SF-23をスターティンググリッドから外して改造したことで、マシンのフィーリングが改善されたことを認めるが、フェラーリの2023年マサインの動作範囲が狭いために、日曜日のレースで新たな問題に遭遇したと語る。レース中にマシンをよりよく把握できたかと尋ねられたルクレールは「そうだね。制限は逆だった。昨日は、リアが超ゆるくて超奇妙だったけど、これはファクトリーで分析する。今日はフロントだった」と答えた。「ウィンドウがとても小くて、それが僕たちの弱点のひとつであることは分かっているし、そのようなコンディションで苦労しているのだから、それらを克服する必要がある」