シャルル・ルクレールは、フェラーリで1年の経験を積んだことで、自分のチームの両方が2020年のF1マシンに何を望んでいるかをより理解できるようになっており、特にセットアップ面で快適なバランスを見つけることに焦点を当てていくと語る。F1での3シーズン目、そして、フェラーリでの2年目を迎えるシャルル・ルクレールは、プレシーズンテストと序盤戦でポテンシャルをフルに発揮できるように2020年F1マシンの開発で重要な役割を果たしたいと考えている。
シャルル・ルクレールは、フェラーリのエンジニアリング部門が行っている設計作業を高く評価しているが、F1ドライバーはマシンのセットアップし、自分の好みに最適なバランスを見つけられているときは、より深い理解と影響力を提供できると感じている。フェラーリの昨年マシン『SF90』のリアは、先代モデルのSF71よりもリアがかなりルーズであり、セバスチャン・ベッテルはチームメイトのシャルル・ルクレールと比較してバランス面で劣っているように見えた。「クルマのデザインの方向性は、自分が望むバランスがより重要だ」とシャルル・ルクレールは Autosport International show にコメント。「それぞれのドライバーが、オーバーステアを望むか、アンダーステアを望むかにかからわず、バランスに関して好みがある。今はチームが僕がクルマに望んでいるものを少しは知ってくれているので、彼らはそれを中心にマシンを構築しようとしてくれる。それによってバランスを見つけることができる」「最後の詳細はセットアップで変更するし、クルマにはセットアップをする自由が残されている。クルマのデザイン自体にはあまり影響を与えられないけど、ドライバー毎に依存するバランスがある」「空力やコーナーでのバランス、もしくはクルマで得られる空力レベルをハイダウンフォースかローダウンフォースかに変更するけど、それを変更するのはエンジニアにかかっている部分が大きい。クルマのバランスに関してはよりドライバーのフィーリングにかかってくる」シャルル・ルクレールは、フェラーリとの契約を2024年まで延長。現時点ではセバスチャン・ベッテルという4度のF1ワールドチャンピオンがいるが、将来的にはフェラーリのF1マシンはルクレールを中心に構築されていくことになるだろう。