2019年にフェラーリへの移籍が決まっているシャルル・ルクレールは、トロロッソ・ホンダがアレクサンダー・アルボンと契約することを望んでいると語る。今年F2で参戦するアレクサンダー・アルボンは、現時点で2019年にF1デビューが決定しているジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に次ぐ2位につけており、3位のランド・ノリス(マクラーレン)を上回っている。
アレクサンダー・アルボンは、日産e.damsとフォーミュラE参戦の3年契約を結んでいるが、レッドブルは2019年のトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトのチームメイトとしてアルボンを起用するために日産と交渉を行っているとされている。すでにレッドブルは、現在トロロッソ・ホンダのドライバーを務めているブレンドン・ハートレーの後任としてアレクサンダー・アルボンの起用を決断しているとされ、日産のアレクサンダー・アルボンとの契約解消の発表を待つのみとされている。シャルル・ルクレールは、2015年にヨーロッパF3選手権でアレクサンダー・アルボンとレースをしており、2016年のGP3では最終戦までタイトルを争ってチャンピオンを獲得している。ジュニアフォーミュラで戦ってきたドライバーのなかでF1に相応しいドライバーはいるかと質問されたシャルル・ルクレールは「彼がそれを実現するかどうかはまだわからないけど、僕にとってはアレクサンダー・アルボンだ」とコメント。「彼は本当に強かった。彼が噂されているシートを獲得できることを本当に願っている」アレクサンダー・アルボンは、カートとフォーミュラ・ルノーでレッドブルの支援を受けていたが、2012年にプログラムを外されている。その後、ロータスのジュニアドライバーとして3年間を過ごした。英国生まれのタイ人であるアレクサンダー・アルボンは、レッドブルのオーナーであるディトリッヒ・マテシッツのタイのパートナーの支援を確保したと考えられている。トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、前戦メキシコGPの週末に、ブレンドン・ハートレーは現状のままではシートを維持することはないことを示唆し、最終戦アブダビまで決定を下すことはできないと語っていた。しかし、アレクサンダー・アルボンの起用は、それ以前に発表される可能性があると報じられている。今週末のブラジルGPに先駆けて、フランツ・トストはアレクサンダー・アルボンの発表についての報道には触れなかったが、今シーズンの4勝を挙げたF2でのパフォーマンスは印象的だったと認める。「現在、アルボンはチャンピオンシップで2位だ。特にシーズン後半はいくつか良いオーバーテイクもあり、本当に良いレースをしていたと言わなければならない」