今年、アルファロメオ・ザウバーでF1デビューを果たすシャルル・ルクレールは、最新版のフェラーリ製F1パワーユニットを搭載できることでチームは昨年から大きな飛躍を遂げると考えている。2016年から財政難に陥っていたザウバーは、昨年、フェラーリから割引価格で供給された1年落ちのF1パワーユニットを搭載。しかし、もはや開発されることのないパワー不足のエンジンによってグリッド後方が低位置となった。
だが、今年はフェラーリとの提携を強化して最新版のパワーユニットを確保。フェラーリの姉妹ブランドともいえるアルファロメオをタイトルスポンサーに迎え、技術的なパートナーシップも確保している。フェラーリの育成ドライバーで、新生アルファロメオ・ザウバーからF1デビューを果たすことになったGP2チャンピオンのシャルル・ルクレールは、技術支援の強化にとってチームはミッドフィールドでの戦いに返り咲けると感じている。「新しい2018年仕様のフェラーリエンジンを搭載することはチームにとって大きな前進となるだろう。アルファロメオと新たに形成されたパートナーシップも刺激的なニュースだ」とシャルル・ルクレールはコメント。「個人的に期待しているのは、主な目標として引き続きドライバーとしてスキルを向上させて、出来る限りF1で経験を積むことだ」昨年、すでに金曜フリー走行やテストでザウバーとの仕事を経験しているシャルル・ルクレールは、すでにチーム内で快適に過ごしており、F1デビューにまったく気後れはないと語る。「2017年に4回のFP1セッションと2回のピレリのタイヤテストを完了しているので、すでにチームを知る機会があった」とシャルル・ルクレールはコメント。「最初の瞬間からチームメンバー全員がとても歓迎してくれたし、手助けしてくれたことで、快適に感じることができた」「過去にフェラーリのエンジニアの数名とはすでに仕事をしてきたし、GP3時代にフレデリック・バスールのチームであるARTグランプリで走っているので彼のことも知っている。僕たちはずっととても良い関係を築いてきたし、それを土台にして物事を進めていくのを楽しみにしている」「本当に素晴らしい気分だ。どのレースドライバーとも同じように、F1でフルタイムのドライバーとして初めて契約を結ぶことは夢の実現だ」