F1界は、ケータハムの募金活動に厳しく非難している。管財人の管理下に置かれたケータハムは、最終戦F1アブダビGPでグリッドに戻るために必要な資金をクラウドファンディングでまかなうことを目指しており、11月14日(金)までに235万ポンド(約4億3,000万円)を募るプランを発表した。
バーニー・エクレストンは、ケータハムがF1アブダビGPでレースしなければ、同チームが2015年のグリッドを得ることはないだろうと警告した。 「ああ、絶対にない」とバーニー・エクレストンは述べた。「私がポーカーをするとして、他の人々とそこにいられるだけの金銭的余裕がなければ、命を奪われ、そこを去らなければならないだろう」レッドブルの代表クリスチャン・ホーナーがケータハムの行いに批判を浴びせている。「非常に厳しい。私はファンがチームの資金を出さざるを得ない状況にはまったく賛成できない。ファンはチームによって楽しませてもらうために支払うのであって、チームのために支払うことがあってはならない」「このコンセプトは間違っているし、許されるべきではない。F1が内輪の恥をさらさないことが重要だ」GPDA会長のアレックス・ブルツもそれに同意している。 「僕がF1に来たのはもう何年も前だけど、バックエンドのチームはいつだってかなり厳しかった」とアレックス・ブルツは述べた。「一部のチームは、持っている以上の金額を費やしている。彼らは経済状況を知り、進んでF1と契約しながらも、資金をきちんと管理できなかった。そういうチームにはそれほど同情していない」 一方、バーニー・エクレストンは、ケータハムのクラウドファンディングを取り上げて“施しの碗”論を展開した。数週間前、管財人がケータハムの資産を差し押さえて売却を告知した際、バーニー・エクレストンは「彼らは去った方がいいと思う。施しの碗を持った者にうろついてほしくない」と語っていた。 バーニー・エクレストンは、クラウドファンディングについて「惨事だと思う」と述べた。「我々は施しの碗を望んでいない。F1にいる余裕がないのなら、彼らは他の道を見つけるべきだ」