ケータハムF1チームは、不当解雇を理由にチームを訴えようしている従業員を含めた団体に対し、事実を歪曲した告訴だとして法的措置を開始した。約40名の元従業員から成る団体は28日(月)、代表者を通じて解雇されたチームに損害賠償を求める計画があることを公表。しかし、ケータハムは翌29日(火)、元従業員らはチームの評判を傷つけるようなやり方で事実を歪曲して伝えていると非難した。
ケータハムは声明で「ケータハムF1チームは、新オーナーによる買収後にF1チームから不当解雇を受けたと主張する個人が集まった団体による、重大な懸念をもたらす報道を目にした」と述べた。「現在、チームはその関係者らが作り出した著しい偽りの供述に基いてチームに損害賠償保障を求めようとしている関係者個人および各々を代表するそれらの団体に対して法的措置を取っている」「彼らの主張にはケータハムF1チームが発行した声明も含まれているが、それは間違いである。ケータハムF1チームのスタッフは、F1ライセンスを保有する企業の供給元である企業によって雇用されている。F1ライセンスとはF1世界選手権に参戦することを認める許可証である」「加えて、チームは(訴えている)従業員らが7月に支払いを受けていないという主張も読んだが、これも完全に真実ではない。ケータハムF1チームによって雇用されているすべての個人は、7月の給与分の満額をひと月の末日、今回の場合は7月31日、その日よりも1週間前にあたる7月25日に受け取っている」「ケータハムF1チームは、7月28日に発行された報道声明を取り下げるよう正式に要請した。チームは、関係する全ての人々に対して訴訟を精力的に行っていくつもりだ。だが、それらの行動が2014年F1世界選手権で(コンストラクターズ選手権)10位を達成し、2015年以降のシーズンに向けた準備を進める上で、中核となる焦点に集中できなくなるようなことがあってはならない」