ケータハムが、F1チームを売却し、オーナーが変わったことが明らかになったが、F1バドックは複雑な表情を浮かべている。2日(水)、マレーシアの実業家トニー・フェルナンデスが、F1チームの100%を売却したことが発表された。声明では、ケータハムの新オーナーについて“スイスと中東の投資家からなるコンソーシアム”と記されている。
しかし、声明には投資家の名前は記されておらず、関係者の証言によると、彼らは“表には出ない”考えのようだ。ケータハムの運営は、元HRTのチーム代表コリン・コレス、マンフレード・ラベット、そしてミナルディの元ドライバー、クリスチャン・アルバースによって行われる。ケータハムのF1チーム売却を受け、Blick は、「F1パドック全体が、この新しい投資家に困惑している。チームの公式発表の中には一切名前が出てこなかった」と報道。The Times も、ケータハムの新オーナーについての情報不足が“嫌な記憶を呼び起こす”と伝えた。「古い記憶を持つF1関係者は、最後にスイス・アラブ系のコンソーシアムがスポーツに参入したときのことを覚えているだろう」2009年、ラッセル・キングという要注意人物が関係するカドバック(Qadbak)と名乗るグループが、BMWからザウバーを買収したが、結局この契約は破綻してしまった。「長い苦しみに耐え、仕事の危機に直面しているケータハムのスタッフは、今回の契約がより実体のあるものであってほしいと思っていることだろう」と同紙は報じた。関連:ケータハム、F1チーム売却を正式発表