カルロス・サインツJr. は、F1アゼルバイジャンGPでウィリアムズ加入後初となる表彰台を獲得した。決勝を3位で終えたサインツは、移籍ドライバーの中で「最も適応している」と発言し、自身に代わってフェラーリに加入したルイス・ハミルトンに対してさりげない一撃を放った。土曜の予選でサインツは2番手を確保し、決勝でもその順位を活かして3位を守り切った。
レースはマックス・フェルスタッペンが優勝、2位はメルセデスのジョージ・ラッセル。サインツはこれに続き、ウィリアムズでの初めての快挙を成し遂げた。「チームを移籍したドライバーの中で、僕が最もクルマに適応できている」とサインツはDAZNに語り、昨年末にフェラーリを離れた自らの判断と成果を強調した。この発言は、今季フェラーリに移籍したハミルトンを意識したものであり、対照的にハミルトンは依然として表彰台に届いていない。一方で、チームメイトのシャルル・ルクレールはすでに5度の表彰台を獲得しており、ハミルトンとの差が際立っている。ハミルトンの最高成績は中国GPでのスプリント勝利に留まっている。ウィリアムズで初の表彰台を獲得し、チームと喜びを分かち合うカルロス・サインツJr.(出典:Getty)歓喜のサインツ、チームへの感謝を強調「正直に言って、どれだけ幸せかを言葉にできない。僕たちはずっと戦い続けてきて、今日は全てが噛み合ったときに素晴らしい結果を出せることを証明できた」とサインツはスカイスポーツF1に語った。「ウィリアムズのみんなを本当に誇りに思う。我々は上昇中で正しい方向に進んでいる。たくさんの困難があったけど、すべてはこの表彰台のために必要だったんだ。自分を信じ続ければ必ず報われるという人生の教訓だ」と続けた。シーズン17戦と3度のスプリントを終え、サインツはドライバーズランキング12位の31ポイント。チームメイトのアレックス・アルボンは70ポイントで8位につけている。ウィリアムズはコンストラクターズ選手権で101ポイントを獲得し、5位に浮上している。