スクーデリア・フェラーリは、2023年にまた新たなライバルF1チームの後塵を拝する危険性をはらんでいる。今年、フェラーリは、フレデリック・バスールという新しいチーム代表を迎え、タイトルへの挑戦という大きな期待を胸に今シーズンを迎えた。しかし、2週間前のバルセロナでマシンを大幅にアップグレードしたとはいえ、シャルル・ルクレールは予選で最後から2番目という悲惨な成績を収めた。
それだけではなく、マラネロでの事後調査では彼のマシンには何の問題も見つからなかった。問題が発見されたかどうか質問されたルクレールは「いいや、見つかっていない」と答えた。「今のところ、その理由は分からないだから、そこはちょっと心配なことだし、僕たちはその理由を理解するために努力する必要がある。明らかにフィーリングは本当に悪かったからね」しかし、ルクレールは、フェラーリに対する忍耐力を失いつつあるとの噂がある中、「プロジェクトを信じている」と主張した。だが、フェラーリはコンストラクターズランキングでレッドブル、メルセデス、アストンマーティンに遅れをとっており、カルロス・サインツによれば、アルピーヌにも後塵を拝する危険があるという。「アルピーヌが僕たちに加わることになると思う」とサインツはカナダGPを前に語った。「彼らは戦いに非常に近づいていると思う」「僕たちにはまだ少しアドバンテージがあると思うけど、アストンとメルセデスの状況は非常に接近していると思う」とサインツはDAZNに語った。「通常、アストンはアドバンテージがある。そして、バルセロナで見たようなメルセデスになるかどうか見てみよう」アルピーヌのエステバン・オコンは、ルノー傘下のチームがフェラーリを追いつめているというサインツの疑念を裏付けている。「彼らを上回っているわけではないが、以前よりは近づいている。それは良いニュースだ」とオコンは語った。「グリッドは非常にタイトで、僕たちはペースが不足している。やるべきことはあるけど、今シーズンの全体的な進歩には満足している」フェラーリが誇るバルセロナのアップグレードについて聞かれたサインツは、残念な結果に終わったことを「僕たちにとってはちょっとショックだった」と認めた。「僕たちにとって改善するには最悪の場所だったのかもしれないけど、新しいパーツを持ち込んだらテストする必要がある。ここでより良く機能することを願っている」しかし、サインツは今週末の雨でフェラーリの成績が上がるとは思っていないようだ。「今年のマシンの調子を考えると、雨が降ったことで状況が楽になるかどうかは分からない」とサインツは語った。「わからないけどね。これまでのところ、このクルマでは雨のときのフィーリングは最高とはいえない」