スクーデリア・フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1オーストリアグランプリでのエンジン火災に対するマーシャルの反応をもっと早くする必要があると訴えた。エンジンブローに見舞われたカルロス・サインツJr.は、ターン4のランオフエリアのアクセスポイント近くの傾斜に停車。マーシャルが駆け寄り、右フロントホイールの後ろに止め輪を置いて車が後方に転がるのを停めたが、車を所定の位置に配置しようとすると車は動き始めた。
車の後ろで炎が止まり始め、カルロス・サインツJr.はF1-75から脱出しようとしたが、車が傾斜を後退していく状況に阻まれた。「車から出火しているのがミラーで見えていたけど、同時にブレーキを踏んでいた。理想的な状況ではなかったし、安心できない状況だった」とカルロス・サインツJr.はレース後にメディアに語った。「飛び出そうとするとすぐに、車が後方に転がっていることに気づいた。飛び出しつつも、車が完全にフリーで、制御不能で、後方に転がったままにはしたくなかった。マーシャルに車が転がるのを止めるためにタイヤに何かを置くのを手伝ってくれるように呼びかけていた。でも、全体のプロセスは少し遅かったと思う」やがてカルロス・サインツJr.は車から飛び降り、車はバリアの隣で止まり、マーシャルは炎を消した。「ある時点で非常に多くの火が出ていたので、本当にに急いで自力で飛び出さなければならなかった。最初のマーシャルが到着して車を止めたのはちょうどその時だったと思う」カルロス・サインツJr.は、この事件は「最も簡単な状況ではなく、もう少し早くできたはずのこと」であり、「間違いなく調査しなければならないこと」だと述べた。