カルロス・サンイツは、マクラーレンとの2年契約によってF1キャリアで初めて安定性を得られていると語る。昨年、レッドブルとの契約下でルノーにローン移籍したカルロス・サインツは、2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソの後任としてマクラーレンに完全移籍した。
昨年でレッドブルとの契約が期限を迎えていたカルロス・サインツは、将来の憶測を止めるために2年契約の締結を熱望。マクラーレンと2年契約を確保した。マクラーレンはF1イギリスGPでランド・ノリスとの契約を延長し、2020年もサインツとノリスのドライバーラインアップで戦うことを発表している。「F1で少し安定性を望んでいたんだ。自分がF1チーム内で相応しい安定性を得られたことはないと感じていた」とカルロス・サインツはコメント。「決してF1チームに足場を固められたことはなかった。僕がトロロッソに3年いたと主張することができるかもしれないけど、あの3年間は毎年6月になると噂があった。そのようなことが続いていた」「安定性があって、将来について話されることがないことを確実にしたかった。F1に焦点を合わせて、自分のベストを引き出すことにだけ集中したかった」「レッドブルのプログラム下では常にプレッシャーを感じるものだけど、マクラーレンでも同じように結果を出さなければならないというプレッシャーはある。それがマクラーレンだからね」「レッドブルでは僕は毎年更新される契約を結んでいた。数年間そこにいることをわかって走ること、そこに落ち着いて、クルマやチームと自分のやり方を見つけていくことが、どれくらいの後押しになるか過小評価されていることがあると思う」「いつだって目にできる例がそこにあると思う。アスリートとして少し安定していることがパフォーマンスにとって最善の方法だと思う」将来が確保できたことでより高いパフォーマンスレベルを引き出すことが可能になったかと質問されたカルロス・サインツは「実際、それはとても良い質問だ」とコメント。「ヘルメットをかぶっているときに、それがパフォーマンス面、ラップタイム面に勝ちがあるのか、どれくらい影響しているかはわからない。定量化することは決してできないことだ。でも、僕が言えるのは1年以上過ごすことがわかってチームと仕事をすること、チームが間違いなく自分へのアプローチを持っていること、来年のクルマを走らせることがわかっていること、ドライバーとして成長することを求められていること、クルマと1対1であることは間違いなく違う」「中長期的な契約によってチーム全体とドライバーが協力し合う方法を見ることができる。今年、数名のドライバーがF1の新車に適応したり、クルマから最後のコンマ2秒を引き出すのに少し時間がかかっているのがわかると思う」「新しいチームではクルマの限界を見つけて、一貫してそれを引き出すのは必ずしも簡単ではないときがある。追加の年月は、数年ここで過ごすことがわかているというさらなる落ち着きと自信を与えてくれるし、エンジニアもそれに答えようとしてくれる」