カルロス・サインツのルノー移籍が成立し、早ければF1マレーシアGPで電撃移籍を果たすと Motorsport-Total.com が報道。マクラーレンとホンダを中心とした複雑な契約が動き出したという。報道によると、このカルロス・サインツのトロ・ロッソからルノーへの移籍は、マクラーレンとホンダのパートナーシップ解消を中心とした複雑な契約の基軸となる動きだという。
すなわち、この動きを皮切りに、トロ・ロッソとルノーの契約解消、マクラーレンとホンダの契約解消、トロ・ロッソとホンダの契約、マクラーレンとルノーの契約が一気に動き出すことになる。ルノーは、トロ・ロッソとの契約を解消し、マクラーレンへ供給することに合意する代わりにカルロス・サインツの獲得を“インセンティブ”として求めたとされている。金曜日に成立としたとされるカルロス・サインツのルノー移籍は、マクラーレンにも承認されているという昨年、カルロス・サインツはルノーへの移籍を望んでいた。しかし、トロ・ロッソはサインツと契約を結んでいると主張し続けており、今年に入ってからレッドブルは2018年の契約オプションも行使した。しかし、レッドブルはついにカルロス・サインツを早期にリリースすることに納得したという。次の動きは、トロ・ロッソとルノーのF1エンジン契約の解消となる。そして、トロ・ロッソは2018年からホンダのパワーユニットを供給されることに合意する。全てがうまくいった場合、親チームのレッドブルも2019年からホンダのカスタマーになる可能性があるという。トロ・ロッソは、マクラーレンからホンダのパワーユニット用のギアボックスを供給してもらう必要がある。レッドブルのマネジメントは、ホンダが今後12ヶ月でパワーと信頼性不足に対処することを担保に取っている。カルロス・サインツとルノーとの暫定契約は2018年からとなっているが、ルノーがジョリオン・パーマーの継続を望まない場合、F1マレーシアGPでカルロス・サインツがルノーでのデビューを果たすことになるという。現在ルノーのドライバーを務めるジョリオン・パーマーは、次戦F1シンガポールGPを最後にシートを喪失することになる。今シーズン、パーマーは13戦を終えてノーポイントと結果を出せなかった。そして、カルロス・サインツの抜けたトロ・ロッソのシートには、レッドブルのジュニアドライバーであるビエール・ガスリーが座るという。2016年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリーは、現在、日本でスーパーフォーミュラに参戦している。しかし、ピエール・ガスリーのレースドライバーへの昇格は短命に終わるかも知れないと Motorsport-Total.com は報じている。報道によると、ホンダの育成ドライバーである松下信治がトロ・ロッソから金曜フリー走行に参加することになるという。そして、現在F2に参戦する松下信治は、来シーズン、トロ・ロッソでダニール・クビアトのチームメイトとしてF1のひのき舞台に立つと報じている。だが、実際に松下信治が2018年にF1デビューを果たすには、40点のスーパーライセンスポイントを獲得するために今年のF2で3位以内に入ることが必須となる。松下信治は、ホンダとの提携の一環としてマクラーレンの開発ドライバーを務めてきた。だが、来季は松下信治が抜け、代わりにヨーロッパF3選手権でランキングトップに立っているランド・ノリスが開発ドライバーに就任することという。トロ・ロッソのホンダへの変更は、マクラーレンがルノーからパワーユニット供給を受けることを可能にする。マクラーレンは、2015年から慢性的なパフォーマンスと信頼性問題に悩まされているホンダとの契約を解消することを切望している。マクラーレンがルノーにパワーユニットを変更した場合、フェルナンド・アロンソに2018年のチーム残留を説得することができるかもしれない。今年でマクラーレンとの3年契約が終了するアロンソは、数週間にわたって2018年の選択肢を検討している。マクラーレンは、11日(月)にもルノーとの契約にサインし、F1シンガポールGPのレース週末に公式発表されると予想されている。
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