リアム・ローソン(レーシングブルズ)とニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1カナダGPでの発進手順違反をめぐり、FIAから戒告処分を受けた。ただし裁定は同一ではなく、ヒュルケンベルグには今季残り期間を対象とする執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティも科された。スチュワードは今回の事案を「異例」と位置づけ、違反の影響が限定的だったことを考慮して即時適用を見送った。
フォーメーションラップで発生した位置関係の混乱問題となったのは、3度目のフォーメーションラップ開始時の動きだった。スチュワード報告によれば、ヒュルケンベルグはグリッド位置からの発進が通常想定されるより遅く、ローソンの後方に下がる形となった。一方でローソンは「想定より早く」動き出しており、スチュワードは「ヒュルケンベルグがスタートするのをもっと長く待つべきだった」と判断した。両者は第1セーフティカーライン通過時点で正しい順序ではなかったが、最終的にはグリッドに着くまでに本来の位置へ戻り、決勝スタートそのものに遅延や競技上の混乱は生じなかった。本来はピットレーンスタート義務、ただし処分は執行猶予にレギュレーション上、フォーメーションラップ中に第1セーフティカーラインまでに本来の位置へ戻れなかった車両は、ピットレーンからスタートしなければならない。ヒュルケンベルグはこれを行わなかったため、本来であればストップ&ゴー・ペナルティの対象となる。しかしスチュワードは、今回の違反が「比較的軽微な効果と影響」にとどまったと判断。即時のストップ&ゴーは「極めて厳しく、比例しない」として、国際スポーツコード第12.4.6条に基づき執行猶予付きとした。その結果、ローソンとヒュルケンベルグはいずれも戒告処分。ヒュルケンベルグについては、同様の違反を今季中に繰り返した場合に限り、執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティが適用されることになった。
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