2026年からF1参戦を予定しているキャデラックF1チームについて、インディカーのスターであるパト・オワードが自身の起用に関する噂を一蹴した。グレアム・ロードンとダン・トウリスが率いる同チームは、バルテリ・ボッタスやセルジオ・ペレスを含む複数のF1経験者と接触していることを公言しており、アメリカ人ドライバーに関する報道は沈静化しつつある。
元ハース代表のギュンター・シュタイナーはRTLのインタビューで、アメリカ人ドライバー起用のリスクについて次のように語っている。「F1経験のない彼らを起用するのはあまりにリスクが大きい。うまくいかなければ逆効果になるし、誰のためにもならない」現時点でコルトン・ハータは候補から外れ、アレックス・パロウもF1参戦に否定的な姿勢を示している。一方で、メキシコ出身のパト・オワードについては根強くキャデラックとの関連が噂されてきた。しかし現在マクラーレンのインディカーチームに所属するオワード本人は、メキシコメディア《Medio Tiempo》に対し、その噂を次のように笑い飛ばした。「それは完全な煙幕──まやかしだよ」「僕がキャデラックに行くって話は、フェルナンド・アロンソがテイラー・スウィフトと付き合ってるって噂と同じくらい馬鹿げてる」なお、マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、仮にオワードがF1転向を望む場合、契約上は引き留めない意向を示しているものの、「正直言えば手放したくはない」と複雑な心境を明かしている。また、キャデラックF1のアンバサダーであるマリオ・アンドレッティも冗談交じりに「彼を引き抜くにはマクラーレンと戦う必要があるかもしれない」と語っていた。最新の報道では、アルピーヌを離脱したジャック・ドゥーハンや、以前から名前の挙がっているミック・シューマッハが候補として浮上している。シュタイナーはミックについて次のように述べた。「私はミックに十分なチャンスがあると思っている」「F1経験のあるドライバーは限られているし、現時点で職を得ていない中でF1を知っている人材は少ない。ミックは非常に良い人間性を持っていて、メルセデスという優れた大チームで多くを学んだはずだ。その経験はキャデラックにとって大きな財産になる」
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