元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、ホンダF1がレッドブルとF1ワールドチャンピオンを獲得したのを見て、マクラーレンがF1でホンダとの仕事を続けなかったのは“残念”なことだと語る。ホンダF1は、マクラーレンのワークスエンジンパートナーとして2015年に6年ぶりにF1に復帰したが、困難な3シーズンの後、マクラーレン・ホンダのプロジェクトは決裂した。
ホンダF1は、2018年にトロロッソとパートナーシップを結び、翌年にレッドブル・レーシングにもエンジン供給を拡大した。だが、2020年にホンダは2021シーズン限りで再びF1から撤退することを発表。ラストイヤーとなった昨年、最終戦F1アブダビGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがファイナルラップでルイス・ハミルトンを倒してF1ワールドチャンピオンを獲得。ホンダF1にとっては、1991年のアイルトン・セナ以来、30年ぶりのドライバーズタイトルを獲得した。現在、Sky Sports F1のエキスパートアナリストを務めているジェンソン・バトンは、2015年と2016年にマクラーレン・ホンダに所属したが、6位以上でフィニッシュすることはできなかった。また、2006年から2008年にはホンダのワークスチームに所属し、2006年のF1ハンガリーGPで第3期で唯一となる勝利を挙げている。「僕はこの(V6ハイブリッド)プロジェクトの開始時に彼らと一緒にいたけど、彼らにとって簡単ではなかった」とジェンソン・バトンは語った。「ハイブリッド時代では、彼らは最初に参入したときに苦労した。彼らは明らかに他の誰よりも数年遅れていた。多くの信頼性の問題があった」「そして、マクラーレンが彼らと続けなかったことを残念に思う。競争力がないときに非難するのは非常に簡単なことだ。彼らは最も信頼できない部分、つまりエンジンを名指しで非難した」「でも、今、彼らのすべての経験を生かしてレッドブルのようなチームと協力して前進している。彼らは本当に良いパートナーシップを見つけたと思う」「ホンダが再び優勝するのを見るのは素晴らしいことだ。レッドブルとの時代の前の最後の勝利は、F1ではかなり昔の2006年の僕のものだったからね。だから、彼らが優勝するのを見るのは素晴らしいことだ」レッドブルは、独自のレッドブル・パワートレインズを設立し、今年ホンダからF1パワーユニットとエンジンの運用を引き継ぐ。レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリは、レッドブル・パワートレインズが2023年から製造とサービスに全責任を負う前に、来年も引き続きホンダからのF1パワーユニット供給のサポートを享受する。ジェンソン・バトンは、ホンダが再びF1を離れるのを見るのは残念だと感じているが、その背後にある経済的現実を認識していると語る。「彼らはレースにとても情熱的であり、再び去るのを見るのは残念だ」とジェンソン・ボタンは語った。「でも、僕は彼らがいくら費やしてきたかについてある程度分かっている。多くのお金だ。だから、彼らが離れたい理由はある程度分かる。そうする時間だ」「でも、彼らはこのスポーツで素晴らしい年を過ごした。この旅で彼らにとって最も簡単なものではなかったので、彼らにとって素敵な年だった」