マクラーレンのスタッフは、ホンダとの作業を円滑に進めるために日本文化のレッスンを受けていた。今年、23年ぶりに復活したマクラーレン・ホンダだが、その初シーズンは悲惨とも言える厳しいものとなった。その最大の原因は、F1の複雑なパワーユニット開発をホンダがうまくこなせなかったことになる。しかし、ジェンソ・バトンは、他にも問題があったと考えている。
ジェンソン・バトンは、ウォーキングに本部を置くイギリスチームのマクラーレンが、当初あらためて日本式の仕事の進め方を理解するための時期を過ごさなくてはならなかったことが、スムーズな開発の妨げとなっていたようだと考えている。「チームのみんなは日本の文化を学ぶためのレッスンを受けていた」とジェンソン・バトンは Sun にコメント。「適切なレッスンだった。日本語を話すためではなく、文化を理解するためのね。それはとても重要なことだ」日本人モデルの道端ジェシカを妻にもつジェンソン・バトンは「今では、欧米人と一緒に仕事をしたことがなかった日本のエンジン担当エンジニアたちともうまく理解し合うことができている」とコメント。マクラーレン・ホンダでは、2016年には大きく巻き返しを目指している。だが、ジェンソン・バトンは、そのためにもっと多くのテストが許される状況であって欲しかったと述べた。「僕はレースを続けられるほうがよかった。もっと改善の余地があるからね。でも、レギュレーションによってそれはできない」「今シーズンは間違った方向へ進んだわけではない。ただ、うまくやることができなかっただけだ。大きな期待はあったけれど、達成したことは多くはなかった」「でも、マクラーレンとホンダのパートナーシップは、今では最初のころよりもずっと強くなっている」