ジェンソン・バトンが、F1日本グランプリの公式記者会見に登場。噂された日本でのF1引退については、まだマクラーレンと2016年に関する話し合いが続いていることを明らかにした。F1シンガポールGP後、マクラーレン・ホンダで散々なシーズンを過ごしているジェンソン・バトンが、16年間にわたるF1キャリアを終える気持ちを固め、鈴鹿でそれを発表するという報道がなされた。
マクラーレンは、ジェンソン・バトンの2016年の契約オプションを行使する必要があるが、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、F1で最も経験豊富なドライバーであるジェンソン・バトンを来季もキープすることがチームの意向であると述べている。今後のことをメディアから聞かれたジェンソン・バトンは「何も伝えられることはないんだ。本当にね。前回のレースから新しい情報は何も増えていない。もう少しだけ待っていてほしい。でも、チームと僕は良い話し合いをしている。それだけだ」“良い話”とはどのようなものなのか、2016年に残留する可能性も残されているのかとの質問には「来年についてはたくさんの可能性がある。本当にたくさんのね。でも、今は他に何も伝えられない。ごめんね」とジェンソン・バトンは述べた。「これ以上はコメントできない。来年、僕はハッピーになる。それが重要だ」数年前からジェンソン・バトンには世界耐久選手権(WEC)転向のうわさがある。今年、ニコ・ヒュルケンベルグは、WECで2ラウンドに参戦し、ル・マン24時間レースでは優勝を果たした。しかし、ジェンソン・バトンは、そのような兼任は考えていないと述べた。「両方をやるというのは考えたことがない。F1カレンダーが22戦もあれば週末は限られているし、たまにはモータースポーツから離れる週末もいいものだ。だから、それは考えにくい。もしかしたら、ニコは来年も同じことをするかもしれない。でも、他のドライバーにとっては最高に忙しいカレンダーになる。とにかく、僕の場合はうまくいかないだろうね」また、ジェンソン・バトンは、シンガポールGP後の“F1で喜びを失ってしまった”という発言の真意を明らかにした。「その言い回しはちょっと違っていたと思うけど、勝利を争っていない時に楽しめるドライバーなんていないと思う」とジェンソン・バトンはコメント。「僕は14位でフィニッシュするのは好きじゃない。10位だって嫌だ。それでは楽しめない。僕を興奮させるのはそれではない。でも、自分に優位に働いたり、未来が見えたりすれば、喜びを取り戻せる可能性があるものはたくさんある。それはワクワクするし、チャレンジだ。でも、シンガポールGPは決して楽しくなかった。それは本心だ」