ジェンソン・バトンは、今でもマクラーレン・ホンダのパッケージが完全に仕上がれば、メルセデスに挑んで上位を争うポテンシャルがあると考えている。ホンダがエンジンパートナーとなった今シーズン、マクラーレンは、表彰台はおろか入賞さえもままならない状態が続いており、今週末のF1オーストリアGPでも難しいレースを強いられそうだ。
マクラーレン・ホンダ MP4-30は信頼性が乏しく、ライバルと比較してパワー面でも劣っているが、パワーユニット内にターボを特殊なレイアウトで配置し、リアのパッケージングはタイトに仕上がっている。ジェンソン・バトンは、マシンが改善されればマクラーレンは再び上位グリッドに返り咲けると主張する。「エンジンのコンセプトやパッケージングの方法は今でも最高だと思っている。確かに今は問題を抱えているけど、それらが解消されれば、上位やメルセデスに挑むためのベストなポジションにつけると思う」「マシンという意味では確かに素晴らしい。ただ、まだ勝てるマシンではない。だから、マシンを改善して、表彰台に上れるマシンにするにはかなりたくさんのことをやらなければならないだろう。だからこそ、このような大きなアップグレードが常に投入されているんだし、レースの度に何かしら持ち込んでいるんだ」ただ、マクラーレンは、F1オーストリアGPまでに十分なアップグレードパーツを製造できず、フェルナンド・アロンソだけがアップデートを搭載することになっている。「僕たちのポジションでは、とにかく戦い続けて、毎レースに何かを持ち込み続けるしかない。今、僕たちがトップにいるのであれば、片方のガレージにしか渡せない状態でこのパッケージがマシンに載せられることはないだろう。常に両者に平等だと思う。ただ、今は仕方ないことなんだ。あるものはすべて持ち込まないといけないからね」「今はこれがレースに挑む最高の道だと思うし、こうあるべきだと思う。シーズンを通してずっとこれを続けるべきだ。きとんと共有されているし、この先も数レースはこのような状況が続くと思う」