ジェンソン・バトンが、父親ジョンを亡くしたことへの苦悶について打ち明けた。ジョン・バトンは、2000年のオーストラリアGPで息子デビューして以来、1戦を除いて出走した248戦のF1レース全てに立ち会っており、F1パドックで人気者だった。だが、今年1月、ジョン・バトンは心臓発作とみられる突然の死を迎えた。
「心臓に杭が刺さったみたいだ」とジェンソン・バトンは Daily Mail にコメント。「かなり変な2ヵ月だった。恐ろしかったと言ってもいい」「でも、一方では父について良い話をたくさん聞けて嬉しくもあった。僕でさえ知らなかったようなことも含めて、彼がいかに人々の役に立っていたかを知ることができた。彼が本当にたくさんの人々に愛されていたんだと知って本当に嬉しかった」「誰かが“普通に戻ることを考えてはいけない。そうなることはないだる、冗談を言ったり笑ったりすることを恥じてはいけない。ジョンはそう望むだろうからね”と書いていた」ジョン・バトンとジェンソン・バトンは、レース前に抱擁を交わすのが決まりになっていた。それは昨年のブラジルGPでも変わらなかった。ジョン・バトンは、常に陰ながら息子を見守っていた。「好きか嫌いかに関係なく、レース前に僕に寄り添い、ハグする最後の人だった。必ずそうしていたんだ」「(オーストラリアで)表彰台に上がったら、ひどく感情的になってしまうだろう。悪いレースであってもそれは同じだろう。そういう時に僕を励まそうとした姿を思い出してしまうからね」「彼はいつも朗らかだった。状況が良くない時でもポジティブな面を探そうとする彼が僕には不思議に思えたこともあった」ジェンソン・バトンは、250回目のグランプリ週末にジョンの愛称だった“パパ・スマーフ”のイラストが描かれているヘルメットで挑む。
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