初めてピレリタイヤをテストしたジェンソン・バトンは、新しいラバーが自分のドライビングスタイルに合っていると考えている。昨年、ジェンソン・バトンは予選でブリヂストンタイヤから最大限を引き出すことに苦労したことを認めており、ピレリへの変更によって2011年の状況はだいぶ改善されると感じている。
「タイヤのフィーリングは気にいったよ」とバレンシアテスト最終日でピレリタイヤを試したジェンソン・バトンはコメント。「高速コーナーの進入でリアが安定しているし、低速コーナーのブレーキングでもリアが安定している。マシンに必要としていることだ。このステップには満足している」「前のタイヤよりも弱い部分もある。でも、そのように作られているからね。そこに合わせるためにマシンのバランスを変更すればいいだけだ」「ソフトタイヤではデグラデーションがあるだろうし、それに気をつけなければならないけど、常にバランスをとらなければならない。1周でもロングランでも速いことを望むものなので、常にちょっとした妥協がある。正しく妥協できるかどうかだね」ジェンソン・バトンは、2011年の予選パフォーマンスの進歩を目標としており、ピレリの特性はその野心を達成するための第一歩だと考えている。「タイヤはその部分の助けになるし、そのひとつであることは間違いない」「僕たちはまだクルマに対してやらなければならない作業がたくさんある。少し時間はかかるけど、僕たちは特定のエリアに取り組んでいるし、マシンに信頼感を得る助けになると思う」「去年は多くのレースで予選パフォーマンスに満足できなかった。でも、レースでは僕たちはとても競争力があった。取り組む必要のある部分だけど、サーキットで僕たちにできるのは、自分の助けになると思うエリアを改善させることだけだ」「ピレリは去年のタイヤよりも僕に合ったタイヤだと思う。様子を見てみなければならないけど、実際そうだと思っている。ファクトリーで取り組んでいる仕事もポジティブだと思う」バレンシアでは、ソフトタイヤでのデグラデーションがテーマのひとつだったが、ジェンソン・バトンは懸念の理由がわからないと述べ、実際にそのような特性はF1に必要なことだと考えている。「タイヤ自体はブリヂストンとは非常に異なる。悪い方向に違うというわけではなく、走りが違うタイヤということでね」「ソフトタイヤは、1周ではとても強いけど、ロングランではデグラデーションがかなり大きい。でも、予想していたことだし、ファンも望んでいることだと思う。レースにおいて際立って異なる2つのタイヤをね。今年はそうなると思うよ」関連:F1バレンシアテスト最終日:ロバート・クビサがトップタイム