セバスチャン・ブエミが、2019年のトロロッソ・ホンダのドライバーの最有力候補に浮上している。29歳のセバスチャン・ブエミは、2011年までトロロッソでF1を50戦以上戦っている。その後、トヨタでWECに参戦してチャンピオンを獲得。今年ル・マン24時間レースを制覇。また、フォーミュラEでも2015-2016シーズンにチャンピオンを獲得している。
トロロッソ・ホンダは、2019年にピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングに昇格することが決定しており、ブレンドン・ハートレーは今年期待されたパフォーマンスを発揮できていない。先週末、トロロッソは、セバスチャン・ブエミがファエンツァのファクトリーでシート合わせをしている画像を公開。2019年のドライバーについての憶測に火に油を注いでいた。トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「今年、セバスチャンを起用する予定はない」と Blick にコメント。また、セバスチャン・ブエミが“今はコメントしていない”と付け加えた。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今週末のシンガポールGPでセバスチャン・ブエミと会う予定であることを認めている。「私は、最近、我々がブエミとシミュレータードライバーとしてもう1年契約を更新したことは知っている。また、シンガポールで我々は彼と打ち合わせをする」とヘルムート・マルコはコメント。「だが、土曜日に彼はフォーミュラEのテストに戻らなければならない」セバスチャン・ブエミの存在が突然クローズアップされた要因のひとつとして、ブレンドン・ハートレーに対し、成績を残さなければ、完全にF1から去ることになるというメッセージだと考えられている。「すべて推測だ。何もないことに興奮しているだけだ」とヘルムート・マルコはコメント。「確かにブエミは話題になっているが、彼の他のシリーズとトヨタとの契約は残念ながら常に復帰の途中だった」現在、2019年のトロロッソ・ホンダのドライバー候補には、元ドライバーのダニール・クビアト、マクラーレンを放出されるストフェル・バンドーンなどごくわずかな名前しか挙げられていない。また、フォースインディアを放出される可能性のあるエステバン・オコンについて、レッドブルは「レッドブルはメルセデスドライバーに投資するつもりはない」として、メルセデスのコネクションを理由に起用を否定している。