2023年F1第11戦イギリスGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第11戦の舞台となるシルバーストンにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
最速のタイヤ戦略はソフト-ミディアム-ソフトと繋ぐ2ストップ。その場合、11周~17周目が1回目のピットストップウインドウとなる。ただし、上位グリッドのドライバーは新品ソフトが残っておらず、ミディアムでスタートしてハードに交換する1ストップが主流となる可能性がある。新品ソフトを残しているドライバーには、ミディアム-ハード-ソフトの2ストップ、もしくはハード-ソフトの1ストップも選択肢となる。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)「トラックコンディションが目まぐるしく変化するときにはよくあることだが、今日は慌ただしく、エキサイティングで興味深い一日だった。最後のプラクティスでは、燃料を少なめにして周回を重ねているのが目られた。燃料を多めに積んで長い距離を走り、タイヤの挙動についてデータを集めようとしたドライバーもいたが、雨が降ってきたためにその時間はあまりなかった。しかし、そのおかげでインターミディエイトタイヤについてより深く知ることができ、シルバーストーンのような過酷なトラックでのスリックタイヤとのクロスオーバータイム(112%)を計算することができた。チームやドライバーから寄せられたコメントを見る限り、ウォームアップやマシンバランスの両面で、すべてが期待通りに進んでいるようだ。予選を通して路面コンディションは急速に向上し、徐々に乾いていき、チェッカーフラッグまで順位が常に入れ替わった。全員がソフトタイヤを使用し、C3は昨日より気温も路面温度もかなり低かったにもかかわらず、ドライバーがピットのファストレーンで青信号を数分間待つことを選択し、ブランケットの恩恵をうかなかったことを考慮すると、素晴らしいウォームアップを見せた。明日のレースはドライコンディションで行われるはずだが、この辺りの天気予報は伝統的にいつもやや行き当たりばったりだ。戦略の面では、C3がますます有力な選択肢になり、おそらく2ストップが最速の選択肢になるだろう。つまり、チームによって異なる選択があり、さらなる興奮と不確実性が生じることが予想される」
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