元トロロッソのF1ドライバーであるブレンドン・ハートレーは、自分がポルシェのフォーミュラEドライバーに選出されたなかったことに悪い感情は抱いていないと語る。ブレンドン・ハートレーは、WEC(世界耐久選手権)でポルシェと長年関係があり、2017年にはル・マン24時間レースを制している。そのため、ポルシェがワークス参戦初年度のドライバーラインナップにハートレーを含めなかったことは驚きだった。
ブレンドン・ハートレーは、ポルシェはフォーミュラEの初シーズンのためにより経験豊富なラインナップを起用する必要があると説明。ポルシェは昨年テチーターで走ったアンドレ・ロッテラーとニール・ジャニと契約している。「シートを獲得したかったけど、確約はなかった」とブレンドン・ハートレーは Autosport にコメント。「チャンスは常にあった。プロジェクトの後半にはテストで良い仕事をしていたしね」「でも、2人のルーキーを起用するのは彼らにとってリスクが高いと思う。ニールはすでに契約していることはずっとわかっていたし、経験のある別のドライバー、つまり十分に知っているドライバーを起用したのは理にかなっている」「そうなる可能性があることは常にわかっていた」とブレンドン・ハートレーは語り、ポルシェの決断に対して悪い感情は抱いていないと主張する。ブレンドン・ハートレーは、ニコ・ミュラーとともにGEOXドラゴン・レーシングからフォーミュラEグリッドに並ぶ。「僕の側に敵意はない。実際に彼らは僕が他のレースチームに加入する機会を許してくれるくらい信じられないほど公平だった。彼らに感謝しなければならない。今、僕はドラゴンとのこの新しいプロジェクトを本当に楽しみにしている」ブレンドン・ハートレーは、ポルシェがすぐに競争力を発揮するだろうと予測し、ワークスチームと彼自身の間に“友好的なライバル関係”が生まれるだろうと語る。「まだコーヒーを飲みならが「こんにちわ」と言っても歓迎されると思っている」とブレンドン・ハートレーは語った。だが、この移籍によって、ブレンドン・ハートレーは、ポルシェのファクトリードライバーとしての役割を放棄するになる。「もちろん、僕たちがお互いに競争することになれば、もちろん利害の衝突がある」。「僕は常に家族の一員にだと思っているけど、契約上、来年は関与しない」ポルシェがWECに参加しなくなったため、ブレンドン・ハートレーはフェルナンド・アロンソの後任としてトヨタのLMP1チームと参戦している。それにより、彼はフォーミュラEのライバルであるセバスチャン・ブエミとWECのチームメイトになった。2つのシリーズのスケジュールは3月に日程が被るが、ブレンドン・ハートリーはフォーミュラEの中国大会ではなく、セブリング12時間レースに参戦することを選択している。「契約上、WECが優先される」とブレンドン・ハートレーは説明。「理想的ではないけど、それでも両方のチャンピオンシップに参加する機会があることを嬉しく思っている」
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