トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1シンガポールGPでのパフォーマンス不足を受け、トロロッソとホンダが新しいアップグレードを入れることを“渇望”していると語る。昨年のF1シンガポールGPでカルロス・サインツが4位入賞という好成績を残したことで、トロロッソ・ホンダは大きな期待をもって今年のシンガポールに臨んだが、最終的にはノーポイントという期待外れな結果で週末を終えることになった。
トロロッソは、7月のオーストリアGP以降を最後にシャシー側に大幅なアップグレードを導入していない。しかし、今月末のF1ロシアGPでは、ホンダがF1パワーユニットをアップグレードさせて“スペック3”エンジンを導入すると噂されている。「僕たちはしばらくアップデートを入れていないし、他チームの方が僕たちよりも少し改善しているように思える」とブレンドン・ハートレーは認める。「オーストリアで導入した最終アップグレードはそれほど大きなパフォーマンスをもたらさなかった。ずっと前のことだし、僕たちが新しいアップグレードを渇望しているのは間違いない」「近々、ホンダとトロロッソにアップグレードが予定されている。パワーセンシティブなトラックではなかったし、ホンダのことを非難しているわけではない。モンツァはそれなりに競争力を発揮できたし、僕たちはミッドフィールドの混戦のなかにいる」ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダがハイパーソフトに苦労したことに戸惑ったと語る。F1シンガポールGPの予選でハートレーはQ1で敗退。チームメイトのピエール・ガスリーはQ1を突破したものの、15番手タイムでセッションを終えている。「他チームの方が僕たちよりも優れた仕事をしているかどうかはわからないけど、ハイパーソフトの僕たちよりもウルトラソフトで比較的競争力があった。現時点で適切とは言い難い」トロロッソは、ミッドフィールドのライバルのように毎レースで小さなアップグレードを細かく導入していくのではなく、特定のレースで大き目のアップグレードを投入するという哲学を採用している。「部分的にオーストラリアでのアップグレードが必要なパフォーマンスをもたらさなかったこともあると思う」とブレンドン・ハートレーは語る。「そのようなことは進行中の開発にいくつか疑問をもたらしているし、彼らはそれを解決するために本当に懸命に作業している」「ホンダ、新しいスタッフ、空力など、冬の間に多くの変更があったし、シーズン後半にはその恩恵を受けられると思ってるけど、オーストリアでのアップグレードがうまく機能しなかったことは誰も隠してはいないと思う」