バルテリ・ボッタスのキャデラックF1とのF1復帰初戦は、グリッド降格という重い足かせを背負うことになりそうだ。その原因となっているペナルティ規定について、1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルが「ばかげている」と強く批判した。ボッタスは2025年シーズンをメルセデスで過ごした後、2024年末でザウバーのシートを失い、2026年に新規参戦チームであるキャデラックF1からフル参戦としてF1に復帰する。
アメリカの新チームは、セルジオ・ペレスとボッタスという経験豊富なベテラン2人を起用し、F1にとって10年ぶりとなる11番目のチームとしてグリッドに加わる。しかし36歳のボッタスは、復帰戦となるメルボルンでの初陣を前に、5グリッド降格ペナルティを消化しなければならない状況にある。このペナルティは、2024年アブダビGPでケビン・マグヌッセンと接触したことにより科されたもので、彼にとって最後のグランプリで発生したインシデントに起因している。2024年アブダビGPでの接触により、ピットへ戻るバルテリ・ボッタス。この一件が5グリッド降格ペナルティの理由となっている。その後、FIAはルールブックを改定し、ペナルティは12か月以内に消化されなかった場合、無効となることが定められた。しかしボッタスのケースでは、ペナルティがこの規定変更以前にスチュワードによって裁定されていたため、新ルールの適用対象外となり、依然としてペナルティを受ける必要がある。この判断に対し、現在は解説者として活動するデイモン・ヒルは、自身のインスタグラム・ストーリーでこの裁定に言及し、「How ridiculous(なんてばかげているんだ)」と一言添えて不満を表明した。なお、このルール変更の影響を受ける可能性があるのはボッタスだけではない。もう一人の元イギリス人ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンも、理論上は同じ立場に置かれている。バトンは2017年モナコGPで、インディ500に参戦していたフェルナンド・アロンソの代役としてマクラーレンから出走した際、ポルティエでパスカル・ウェーレインのザウバーを壁に追突させる接触事故を起こし、3グリッド降格ペナルティを科された。極めて可能性は低いものの、すでに引退しているバトンが仮に再びF1グランプリに出走する事態となった場合、その際には今なお、この未消化のペナルティを消化しなければならないことになる。
全文を読む