バルテリ・ボッタスは、ザウバーF1チームが取り組まなければならない重要な弱点は、チームが風洞で成果を確認してから実際にF1レースにアップグレードを持ち込むまでに時間がかかることだと考えている。メルセデスを離れたボッタスは、2022年にグラウンドエフェクト復活のタイミングでザウバーF1チームが運営するアルファロメオ(現在はステークF1チームに改名)に加入した。
チームは新たな最小車両重量制限である798kgをすぐに達成してライバルたちを引き離し、ボッタスは開幕9戦中7戦でポイントを獲得するなど、好調なスタートを切った。しかし、その後、チームとドライバーは開発競争に敗れ、アルファロメオは6位でシーズンを終えた。そして、2023年には9位(ハースをわずかに上回る)に後退。それは、アウディからの段階的な買収により、チームはようやく予算上限まで支出できるようになったにもかかわらず起こった。ボッタスは「現時点で僕たちにとってアップグレードをどうやって立て直すかが対処すべき重要な領域だ」とAutosportに語った。「今のところ、風洞で何かを見つけても、それを実際にクルマに搭載するまでにどれだけ時間がかかるか...それは、他と比べてかなり大きなこと1つだと言える」ザウバーF1チームは、元マクラーレンのテクニカルチーフであるジェームス・キーを雇った。初めて夕食を共にしたボッタスは、シャシーバランスと空力特性の改善も必要だとキーに伝えた。「メカニカルな面では、バランスツールの面であちこちに問題があるし、空力面でも作業が必要だ」とボッタスは続けた。「キーはすべての数値とマシンの空力特性、ヨーとロールを見ている。彼はマクラーレンの(エアロ)マップがどうなっているか、記憶に新しい。だから、改善の余地があることに間違いなく同意している」「もちろん、ある意味でそのような役割を担ってきた男の頭脳が回転し始め、たくさんのアイデアが生まれてくる。僕は彼を人間として気に入っている」「彼は成果を上げることに本当に意欲を持っているようだし、明らかにうまくやりたいと思っていると思う」 8度のコンストラクターズチャンピオンに輝き、メルセデスに5年間在籍してグランプリ通算10勝を挙げたボッタスは、ヒンウィルを本拠地とするザウバーに移籍したとき、施設面で明らかな落差があったと語る。「いくつかの機会は少し時代遅れだ。でも、チームは今、その面で不足がないように、すべてを整理していると思う。でも、違いを感じることができた」「風洞はとてもいい。カーボンを硬化させるオーブンの量とかね。それから人力も、実際にラミネート加工をする人の数を大幅に減らすことができた」
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