BMWが、わずか1シーズンでFIA 世界耐久選手権(WEC)から撤退する可能性があると Autosport が報じている。BMWは、2018年シーズンからWECのGTE ProクラスにM8 GTEでの参戦を開始。並行してIMSAスポーツカー選手権にも参戦している。IMSAではBMWは成功を収めており、2019年のデイトナ24時間レースではGTルマンクラスで優勝。
しかし、WECでは5レースでわずか1回の表彰台しか獲得できておらず、GTE Proクラスのマニュファクチャラーズランキングで最下位に沈んでいる。ドライバーズランキングでもアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/トム・ブロンクビスト組が9位、マルティン・トムチェク/ニッキー・キャツバーグ組が10位に位置している。BMWモータースポーツの代表を務めるイェンス・マルカルトは、昨年の上海6時間レースでBMWは“戦えるレベル”にあると語っていたが、ハイパーカークラスへの参戦には否定的だった。バサースト24時間レースでイェンス・マルカルトは、BMWは6月のル・マン24時間レースでWECシーズンが終わるまでGTEプログラムの将来に関する最終決定を下すことはないと述べた。「WECでは検討しなければならないことがまだたくさんある。我々がパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せていないことは間違いない」とイェンス・マルカルトはコメント。「それが残りのレースで我々は集中していることだ。すべてをまとめることができたら、それが我々がじっくると評価し、将来どこへ進むかを見極めるときだ」「我々にとって幸運な状況は、毎年、全てのレースで最後のレースを終えてから、どのように進めていくかをじっくりと決めていけることだ」「我々は開発など何かをする必要はない。クルマは戦えるレベルにあるし、チームもそこにある。我々にとっては簡単なことだ」BMWは、おそらく2020年からIMSAのDPi部門に参入することに興味を持っているかもしれないと報じられている。イェンス・マルカルトは、2019年以降にIMSAでM8 GTEのプログラムが強化されることはないと語る。「10月のプチ・ル・マンまでレースをして、その後のことをじっくりと決めていく」とイェンス・マルカルトは述べた。フォードも2018/19シーズン以降のWECプログラムを評価しており、参戦継続は未解決なままとなっている。フォードも同じくIMSAのDPiの参戦に興味を持っているとされている。
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