BMWザウバーF1チームは、2008年シーズン、新たな技術パートナーとして「T-Systems」が加わったことを発表した。ドイツテレコムの法人顧客事業ブランドである「T-Systems」で、チームと共に革新的な情報、コミュニケーション・テクノロジー・ソリューションを開発していくことになる。同社のロゴは、BMWザウバー F1.08のコックピットエリアの外部と内部、そしてマシンのノーズセクション、チームのウエアやドライバーのヘルメットなどで露出されることになる。
マリオ・タイセンは、このパトナシップを「最新のITとテレコミュニケーション技術は、モーターレースの重要な一部である。T-SystemsとBMWのパートナーシップは、革新的な2つのリーダーが力を合わせ、チームのために独自のソリューションを築き上げることを可能にする。T-Systemsは、ITとテレコミュニケーションのノウハウと経験,自動車部門における専門的技術を持ち合わせている。T-Systemsは、未来の技術を開発するための理想的なパートナーであり、市販製品にも重要な利益を生み出すだろう」と述べている。すでにT-Systemsよって、チームの拠点であるミュンヘンとヒンヴィルをつなぐ高性能データリンクを構築され、一方で、無線自動識別(RFID)技術を用いたロジスティックスシステムが試験段階に入っている。この開発は、チームの世界中の活動において、すべてのマシンと交換用パーツの識別と位置情報に一括管理する。また、さらなる研究と開発プロジェクトも進行している。たとえば、クルマの部品の寿命を最大限に利用するため設計やデータ・セキュリティが注目される。T-Systemsは新しいパートナーシップについて、過酷なコンディション下で研究開発を実行するための、プラットホームとしてとらえている。「研究所での実験だけに頼るのではなく、実際に路面という、最も過酷なコンディションでテストを行うことが開発プロセスに含まれている」と、ドイツ・テレコムAGのビジネス・カスタマー責任者で取締役、T-SystemsのCEOを兼任するラインハルト・クレメンス氏は語る。「この提携は自動車部門で最先端のICTサービスプロバイダになるという、われわれの道筋において重要なマイルストーンとなるだろう」と同氏は付け加えた。
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