BMWザウバーのテストドライバーを務めるクリスチャン・クリエンは、昨日、バルセロナでテストしたBMWザウバーのマシンをこれまで見てきた最も醜いF1カーと表現した。「こんなにセクシーなクルマは見たことがないね」とテスト後のクリエンはジョークを飛ばした。「誰にとっても、かなり珍しく見えるよね」「僕にとってのこれまで見てきた中で最悪のルッスクのF1カーだ。ほんと馴染めないよ」
「でも、慣れていくんだろうね。3月の開幕レースまでに多くの修正があるしね」初日にBMWザウバーがダウンフォースをかなり削減した2009年の空力構成で走行したとき、全ての視線がBMWザウバーに向けられた。非常にワイドなフロントウイングと狭いリアウィングは、魅力的なクルマには見えないが、ドライビングに関しては異なる問題だとクリエンは語る。「実際、かなり良く運転できた。見てのとおり、ラップタイムはすでにかなり良い。まだ冬の間にいくつか改善がある。基本的に、ダウンフォースはかなり少ないけど、スリックタイヤがそれをかなり補ってくれる」「特に低速コーナーでは、スリックタイヤではより多くのグリップが得られる。高速コーナーでは少しトリッキーだ。でも、今日の主な問題は低い気温だね」クリスチャン・クリエンは、まだ新しいスリックタイヤの温度をワーキングレンジに持ち込むのがとても難しいと語る。「基本的に初めてのスリックタイヤだ。現時点で、タイヤが改善されるかはわからないけど、ウォームアップに関しては、夏の時期でさえ、あまり良くないと思う」「スリックタイヤは確かに正しい方向性だ。レースカーはスリックタイヤでよりカッコ良くみえる。数年後、いくつかのチームにチャンスを与え、スピードを抑えるためにレギュレーションを変更をすることも重要だと思う。現在、僕たちは2秒失っているかもしれない」クリエンはまた、レギュレーション変更が、ドライバーが互いに接近して走行することを可能にするとは考えていないという。「これらのエアロダイナミクスであっても、まだ他のクルマの後ろにぴったり付いて運転することはできない。最初の数レースでわかるだろう。1コーナーでは、フロントウィングを失わないことが問題だ」「今朝は、縁石がかなり高い最終シケインでドライブできるか確信がなかった。でも、実際は問題なかったよ」