2026年F1第10戦ベルギーGPがスパ・フランコルシャンで開幕する。メルセデス勢によるタイトル争い、勢いを増すフェラーリ、アップグレードを控える各チームなど、多くの注目点を抱えた週末となる。ここでは木曜日のメディアデーで明らかになった主な話題をまとめる。
ノリスは10グリッド降格が決定ランド・ノリスは4基目のパワーエレクトロニクスを投入したため、10グリッド降格ペナルティを受ける。ノリスは、今季前半にエンジンやパワーユニット、制御系などの部品で不運が続き、使用可能なコンポーネントが限られていると説明した。「今季前半は、エンジンやパワーユニット、コントロール系など、いろいろな部品を失って不運だった」「スペアパーツという点では厳しい立場にいるけど、それは僕にもチームにもどうにもできない部分がある。それが現実だ。受け入れて、これから受けるペナルティに対処するしかない。ただ、次の2戦よりは、ここでペナルティを受ける方が間違いなくいい」スパは長いストレートを持ち、オーバーテイクの機会も比較的多いため、グリッド降格から挽回しやすいコースと考えられている。ラッセルがアントネッリとの差を25ポイントに縮小ドライバーズランキングでは、キミ・アントネッリが首位を維持しているものの、チームメイトのジョージ・ラッセルとの差は25ポイントまで縮まった。開幕戦オーストラリアGPを制したラッセルは、オーストリアGPでも優勝。バルセロナとシルバーストンでも表彰台を獲得し、アントネッリの信頼性トラブルも重なったことでタイトル争いに再び接近している。ラッセルは、ポイント差そのものは意識していないと語った。「差が縮まったことは素晴らしいけど、そこに集中しているわけではない。可能な限り最高の結果とパフォーマンスを引き出すことに集中している」「新しいパワーユニットやマシン、タイヤを理解することは、今も難しい課題だ。ただ、いい状態にいると感じている。スパは走るのが好きな場所だし、これまでにもいい思い出がある。楽しみにしている」一方でラッセルは、自身のドライビングスタイルが現在のパワーユニットやタイヤの要求に完全には合っていないことも認めた。「僕のスタイルが、パワーユニットやタイヤが求めているものにあまり合っていない傾向が見えている。これまで使ったことのないようなセットアップに適応する必要がある」「無意識ではなく、意識しながら運転することを強いられているような部分がある。それは少しマイナスでもある。ただ、今は学びの谷にいて、その先で学んだことを生かせるようになることを願っている」アントネッリは信頼性トラブルからの反撃を狙うアントネッリは5連勝を記録した後、バルセロナGPでリタイアし、イギリスGPでも16位に終わった。いずれも走行中は上位フィニッシュが見込まれていたが、信頼性の問題によって大量得点を逃した。「シルバーストンは全体的にとても強い週末だった。それがポジティブな部分だ。すべてのセッションで上位にいて、ペースも良く、難しい状況でも勢いは失われていなかった」「僕としては、自分の仕事をやり遂げる必要がある。自分でコントロールできることを最大限に生かす。それ以外については、僕にできることはあまりない」「もちろん悔しいけど、これがモータースポーツだ。こういうことは起こる」スパでの勢力図については、メルセデスだけでなく、フェラーリ、レッドブル・レーシング、マクラーレンも警戒している。「僕たちのマシンはすべてのレースで上位にいたので、ここでも強いと思う。ただ、フェラーリはシルバーストンで非常に速かった。特に予選では、いつも何かを見つけてくる。レッドブルやマクラーレンも決して除外できない」フェラーリは直近3戦で2勝フェラーリはルイス・ハミルトンがバルセロナGP、シャルル・ルクレールがイギリスGPを制し、直近3戦で2勝を挙げている。ルクレールは、シルバーストンでの勝利によって自信を取り戻したものの、他のコースでも速さを再現する必要があると強調した。「気分はいい。前の数戦ではマシンに苦しんでいたので、努力が報われたことはうれしい。ただ、まだひとつのサーキットだけだ。他のコースでも再現する必要がある」ルクレールはセットアップに小さな変更を加えたことで、以前よりマシンを快適に運転できるようになったと説明。一方で、純粋なパフォーマンスについては、チームがさらに分析すべき部分が残されているという。スパについては、自身がF1初優勝を挙げた特別な場所であると同時に、2019年に友人のアントワーヌ・ユベールを失った場所でもあると語った。「とても特別なサーキットだ。ドライバー全員が楽しんでいる場所だと思う」「ただ、僕はここで友人のアントワーヌを失った。だから、彼のことはいつも頭の中にある」ハミルトンはフェラーリの継続的な進歩を評価ハミルトンは今季の戦いについて、序盤から現在の状態に到達できていれば、さらに多くのポイントを獲得できていた可能性があると振り返った。「今季には比較的満足している。日本やモントリオールで得たものを最初から持っていれば、もう少し強いスタートを切れたかもしれない」「僕たちは大きく進歩している。特にモントリオール以降は、毎週末少しずつ前進し、全体として最大限の結果を引き出している。その点には本当に満足している」フェラーリが好調を取り戻した理由として、週末を通じた仕事の精度、マシンへの理解、開発の方向性を挙げた。「週末を通じた実行力が良くなり、マシンへの理解も深まった。チームはマシンを開発し、ふたりのドライバーが求める方向へ進めるために懸命に働いている」ただし、スパの長いストレートがフェラーリにどのような影響を与えるかについては慎重な姿勢を示した。「調子は間違いなくいい。ただ、長いストレートがある今週末に何が起こるかは、正直分からない。それでもこのサーキットは大好きだし、チームが積み重ねている一歩一歩を誇りに思っている」フェルスタッペン「レッドブルは第二の家族」マックス・フェルスタッペンは、自身の将来やレッドブル・レーシング残留について明言を避けたものの、チームとの深い関係を強調した。「レッドブルは僕にとって第二の家族だ」シルバーストンでの結果に失望した後も、すぐにファクトリーへ戻って次戦の準備を進めたと説明した。「今のマシンにある問題を修正しよ...