FIA(国際自動車連盟)はF1ベルギーGPが雨によって今後3日間のスケジュールに混乱が生じた場合、柔軟に対応する意向を示した。スパ・フランコルシャンでは、悪天候によるプラクティスセッションが失われるリスクはつきものだが、今年はスプリントウィークエンドということで、予選2回、レース2回と例年以上に複雑になっている。
金曜日の午前中に行われた定例チーム監督会議では、考えられるシナリオが話し合われた。要約すると、日曜日のグランプリに先立ち、通常の予選セッションをきちんと行うことが優先されるということで合意された。理論的には、今日の午後遅くの予選が雨で中止となった場合、金曜日のFP1セッションはグランプリのグリッドにカウントされず、現在スプリントシュートアウトに充てられている土曜日の枠が、コンディションが許せば本戦の予選になる可能性がある。タイヤ使用量やセッションの長さなど、通常のシュートアウトのルールが適用されなくても、そのグリッドはスプリントレースの予選にもカウントされる可能性がある。FIAは声明はでFP1がグリッド順の決定に使用されないことを確認した。「フリー走行は今週末のスプリントとグランプリのグリッド決定には使用されないことが各チームに通知された」「これは、各チームが週末の最初のセッションを競技セッションとして扱わないようにするために行われた。天候に関する状況は常に変化しているが、優先されるのはグランプリの予選セッションを実施することだ」「これを促進するために他のセッションがキャンセルまたはリスケされる可能性があり、予選を実行することが不可能な場合、グリッドはチャンピオンシップの順位で決定される」スプリントレースとメインレースのいずれかが全行程を走らなかった場合、今週末は2021年ベルギーGPの後に合意された新しいポイント取り決めが初めて実施されることになる。当時はセーフティカーの後方を走行し、レースラップが消化されなかったにもかかわらず、ハーフポイントが加算された。スプリントとグランプリの新しい取り決めでは、セーフティカーやVSCの介入がない状態で少なくとも2周を走らなければポイントが与えられない。スプリントでは、2つの可能性がある。1)予定された15周のうち、完走した周回数が50%に満たなかった場合はポイントは与えられない。2)スプリントの走行距離が50%を超えた場合は、通常の8-7-6-5-4-3-2-1に基づいて上位8人にフルポイントが与えられる。ただし、44周のグランプリでは4つのシナリオが考えられる。1)トップが2周未満しか走っていない場合、ポイントは与えられない。2)レースが2周から25%の距離を走った場合、6-4-3-2-1に基づいて上位5人にのみポイントが与えられる。3)25%から50%の距離の間に結果がコールされた場合、13-10-8-6-5-4-3-2-1の配分で上位9人にポイントが与えられる。4)50%から75%の距離でフィニッシュが正式決定した場合は、19-14-12-10-8-6-4-3-2-1の配分でトップ10にポイントが入る。最終的に75%の距離を超えると、フルポイントが与えられる。前述の通り、いずれの場合もセーフティカーなしで2周のフライングラップを完了しなければポイントは与えられない。