F1ベルギーGPの主催者は、スパ・フランコルシャンで失望したファンを補償する方法についてFOM(フォーミュラワンマネジメント)と話し合うことを確認した。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、テレビで放送されるレース後のトップ3インタビューでファンはチケット代を返金されるべきだと主張。その後、SNSへの投稿でレースは“茶番劇”だったと批判した。
F1ベルギーGPは、最初のフォーメーションラップを数周した後、3時間以上の赤旗中断となり、セーフティカーの後ろでさらに2周を完了して中止となった。この周回数を完了したことで、FIAルールでレースとして成立させることができた。グランドスタンドとサーキット周辺のファンの大多数は、雨がサーキットに降り注いでいる午後の間ずっとその場に残ったが、コンディションを評価するためにトラックを周回するメディカルカーとレース終了までの2周の行列しか見ることができなかった。その結果、サーキットを訪れたファンは、正式なF1史上最短の“レース”を目にした。雨のなかでレースをしないというF1側の決定は正しいということでコンセンサスはとれているが、F1ベルギーGPの主催者は、来場者に対して何らかの補償ができないかを引き続き検討していく。「このタイミングで話すのは難しい」とレース中止が決定した直後にゼネラルマネージャーのヴァネッサ・メイスは Dhnet.be に語った。「しかし、私は私たちの観客に呼び掛けたい。スパGPの組織は、グランプリの結果に深い失望を表明する。グランプリは、私のチームが1年間取り組み、あらゆる障害を克服した結論を表したものだ」「残念ながら、天候はコントロールできない要素だ。私はいつも私たちの観客の健康がファンダメンタルであると言ってきた。ドライバーの健康もそうだ」「安全を第一に考えなければならないので、私はレースディレクターの決断を尊重している。明らかに、模範的な振る舞いをした観客の大きな失望を共有している」「私は、この不可抗力イベントの後に観客に補償を提供する方法について、FOMと一緒に改めて振り返り、話し合いをしていく」ルイス・ハミルトンは、必要最小数のラップを完了するというFIAの決定の背景には、財政的および商業的な義務があったのではないかと指摘。F1の最高責任者を務めるステファノ・ドメニカリはそれを強く否定した。払い戻しが不可能な場合、ルイス・ハミルトンはまた、ファンが日曜日に逃したアクションを補うことができるように、サーキットで無料のイベントを開催するというアイデアを提案した。「僕は絶対に戻ってくる」とルイス・ハミルトンは語った。「僕はここが大好きだし、雨が降っていないウインドウを見つけて、ファンに無料レースを提供する方法があれば、それは素晴らしいことだ」
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